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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 150

それからオレは客が来るまでの間、たっぷりと3人娘を『教育』した。
オレの言いつけを守っていればひどいことはされない。
逆に破れば乱暴されてしまうことを心と身体に刻み付けた。
元々オレに対して恐怖心を持っていた3人は、すぐにオレの信賞必罰の精神を理解した。
教えられたばかりなのでまだ恐怖心は取れていないが、今はまだこれでいい。
後は頃合を見計らって、サルスベリとか頼りになる(?)連中の力を借りればいい。
オレがテトたちの教育の成果に満足していたそのとき。
突然脳裏に聞き覚えのある女性の声が響いた。

『聞こえますか、ラグ?お楽しみのところ申し訳ないのですが。
 あなたに大事なお話があります。すぐ私のところに来ていただけませんか?』

それはこの愚者の迷宮を統括する魔王代行、カグラであった。
ずいぶん久しぶりだったので、一瞬誰だったか思い出せなかった。
それにしても反対派との戦いでは指1本動かさなかったくせにオレを呼びつけるとは。
いったいオレに何の用事だ?
以前から胡散臭いところがある人物からの呼び出しに、オレは眉をひそめずにはいられなかった。
教育しなおしたテトたちを道案内に、再びやってきました謁見の間前。
このところいろいろハプニングやらアクシデントやらに見舞われ、ここに来る機会はなかったが・・・改めて考えるとここには来たくなかったな。
何しろあの女、カグラはオレを魔王として祭り上げようとしているくせに、その裏ではいろんな矛盾がちらほらしている。
反対派がオレを殺そうと再三襲撃してきたのに、指1本動かそうとしなかったのがいい例だ。
アイツがオレを魔王の座にすえること以外に何か目的がありそうなのだが・・・。
それが何なのか、さっぱりわからない。糸口すら見えない状態だ。

(・・・やっぱり帰ろうかなぁ)

不安と疑惑でたまらなくなったオレが、そんなことを考え出したそのときだった。

『よく来てくれましたね、ラグ。今扉を開きます』

まるで計ったかのような絶妙なタイミングでカグラの思念が頭に響いた。
そして重苦しい音とともにゆっくり開かれていく謁見の間への扉。
ああ、そうですか。絶対に逃がしませんよとか、そういうことですか。くそっ!

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