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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 148

漆黒のイブニングドレスに身を包み、全身から青白い炎を立ち上らせる謎の女性。
リザは彼女のことなど何も知らないが、この寂れた場所に似合わぬ格好、たたずまいからこのソウルイーターを名乗る女性が只者ではないことを本能的に察知した。

「まぁいいわ。それよりあなたたち、内区に戻りたいんだったわね?」
「うん。帰り道がわからなくて困ってる」
「そう・・・。じゃあ途中までよければ道案内してあげるわ」
「ほ、ホントですか?」

あまりのトントン拍子に疑いの声を上げるリザ。
それはソウルイーターの底知れない実力と妖しい外見に警戒しているゆえの発言だった。

「いいのよ。ここには私しか住んでないし、うっかり外区に出たりしたら危ないでしょう?
 何よりここに長居するのは、子供やおなかの赤ちゃんにはあまりよくないことだしね・・・」
「「・・・?」」

陰のある表情で微笑みながらそう言うソウルイーター。
その様子に2人は何か違和感のようなものを感じた。
だがソウルイーターはすぐに表情を元に戻すと、音もなくスーッと歩き出す。

「さ、ついてきなさい。内区への道はこっちよ」

何やらいろいろ気になる女性だが。今は内区に戻ることが最優先である。
2人は浮かんだ疑問を心に沈めてソウルイーターの後をついていくことにしたのだった。

――――

「だーーーッ!?もう、面倒くせえッ!!」
「「「ッ!!??」」」

その頃。頭が悩みすぎで沸騰するくらい3人娘の穂分を考えていたオレは、ついにオーバーヒートを起こして1人キレていた。
勝手に悩んで勝手にキレるなんてみっともないことのこの上ないが、実際面倒なんで仕方がない。
何もかも面倒くさくなったオレは、ギロリと3人娘をにらみつけると、

「全員、気をつけーーーいッ!!」

と怒鳴り散らした。恐怖の象徴であるオレの命令と反対派で鍛えられたことも手伝って、3人は反射的に気をつけの姿勢をとってしまう。

「おい、トルナっ!おまえはいったい何だッ!?」
「は、はいっ!わ、私はあなたに敗れた元反対派のサイクロプスですっ!」

パンっ!

次の瞬間、オレはトルナの頬をひっぱたいた。
体罰ではない。教育的指導である。しかし他の2人にはオレの逆鱗に触れたように見えたのだろう。
目を驚愕で大きく開かせ、倒れたトルナを見ていた。

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