モンスターハーレム 第2章 144
落ち着け、オレ。これはオレに石やらイスやら投げつけてきた奴らへのお仕置きなんだ。
初期の目的を見失うな、オレっ!
しかし従順な女にはない魅力を前に、オレの心はすでに屈しかけていた。
「・・・ふん。どいつこいつもうれしそうに盛りやがって」
「そ、そんな・・・っ!?」
「いやぁ・・・違うぅ・・・っ。私たち、やりたくてやっているわけじゃ・・・っ」
「そんなに快楽がほしいなら3人でレズりあったらどうだ?」
「や・・・いやぁっ!?ゆ、許してっ。も、もうこれ以上私たちを辱めないでぇっ!?」
「却下だ」
嫌がる彼女たちはオレの新たな命令を受けてのろのろと動き出す。
お互いの身体を絡ませあい、オレを楽しませるために。
「んぷっ、ふちゅっ・・・ンああッ!?」
「て、とぉっ、そこ・・・ダメェッ!?」
「許して・・・許してぇ・・・」
トルナとリーリが抱き合いながらキスをし、テトが舌と指で寝転がった2人の股間をいじる。
なかなかいい光景だ。今度から複数の女を相手にするときはこれをさせよう。
いや、発情した女たちに襲われた時、回避手段として利用するのもいいかもしれない。
オレはそんなことを考えながら、3人のレズプレイを楽しんだ。
このまま最後までしちゃいたいとところだが、これはお仕置きだ。
そろそろ何でオレを攻撃するなんて無礼を働いたのか聞き出して、2度とこんなまねをしないようにしつけなければならない。
「止めろ」
その一言に3人はいっせいに動きを止める。
3人とも両目に涙をため、やりたくないレズ行為を中止させられた安堵感と、それ以上のことをされるかもしれない恐怖感が見て取れる。
スケベなオレのことだから、最後までやられるとばかり思っていたんだろう。
否定はしないが、何だろう、この不愉快な感情は。
オレは3人の元に歩み寄り、腰を下ろすとできるだけ優しく耳元でささやいた。
「何で、オレを攻撃してきた?」
「「「ひッ・・・!?」」」
その口調が逆に怖かったのだろう、3人は先ほどまでの快感を忘れ、驚いたように身をすくませた。
・・・ある程度はわかっていたつもりだが、あまりにひどい反応だ。
オレだって攻撃さえされなければ基本的には優しくするよ?
いや、ホントに。