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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 140

そして今度はオレがあいた左手でリーリを触る。すると・・・。

「ひあッ!?」
「!?」

亀のように首をすくめていたリーリが、首をのけぞらせて過剰な反応を示した。
明らかにキノとは違う反応だ。
そしてオレは確信する。彼女らの行動と反応が矛盾した理由を。
それを知られたくなかったのか、襟首をつかまれたテトが『ああ・・・っ』などと官能とも絶望ともつかない声を上げた。
そりゃあ知られたくなかっただろう。
恐怖の象徴とも言うべきオレに、自分の意思とは無関係に、オレに触られるだけで発情する体質になっちまったなんて。

「・・・?パパ、この人たちどうしたの?
 何か、この人たちからいいにおいが、する」

自分のときとは明らかに違う反応にキノが心配そうにたずねてきた。
オレはキノの発言からヤツらから出ている発情フェロモンに気づかれたかと一瞬あせった。
しかしキノはしきりに不思議がるだけでいいにおいの正体まではわからないようだ。
こーゆーとき子供でよかったと思うね。
とりあえず、お返しもしたいのでここから先はお子様にはご退場願おう。

「大丈夫だ。ちょっと具合が悪くなっただけさ。
 キノ。オレはちょっとコイツらを具合を診てやるから、おまえはこのあたりにサークみたいな連中がいないか調べてきてくれないか?」
「む。パパ、私もお手伝いできる」

明らかに邪魔者扱いされたことに、キノは頬を膨らませて反論する。
しかし周囲の安全の確認も結構バカにならない仕事なのだ。
狙われているのはオレだから、自分がやっても意味ないし。
オレはキノにしか頼めないことを強調し、わかりやすく説明してやる。

「・・・な?そーゆーわけだから、お願いできるか?」
「わかった。キノ、パパを守る」

するとキノは機嫌を直して引き受けてくれた。
よし。これで邪魔者は排除した。
この迷宮にはオレの子種を狙う発情モンスターたちが数多く徘徊している。
今のこの状況なら間違いなくキノはそいつらに引っかかって時間稼ぎをしてくれるだろう。
オレは内心でそうほくそ笑みながら、部屋から出て行くキノを見送った。
さて。それではここから大人の時間と参りましょうか?
オレは発情と恐怖で震えっぱなしの3人娘に向き直った。
この時、オレは今まさに獲物を食らおうとする肉食獣のような顔をしていた。
さてではどうしてくれよう・・・?
そんなことを考えながら手を伸ばしたそのときだ。

「ぷああッ!」
「どわッ!?」

突如大声が聞こえて、オレは飛び上がった。
驚いて振り返ると、そこにはリザの姿が。
あ、しまった。元反対派トップ3の殺気がものすごくて、コイツの存在忘れてた。
しかし身重の身体でよくあの通路通ってこれたな。
腹ん中の子供も命の危険を察したのかもしれない。

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