PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 136
 138
の最後へ

モンスターハーレム 第2章 138

オレはそのスキに身体を通路から引っこ抜いて、3人娘を見る。
すると彼女らは部屋の片隅で寒さをしのぐかのように、ガタガタと震えていた。
リーリとトルナに覆いかぶさるようにテトが2人を抱きしめ、来るなとばかりに必死の形相でこちらをにらんでいる。
さらにそのまわりには本棚や机、実験器具らしきものが所狭しと並んでいる。
どうやらサルスベリの実験室か何かの部屋のようだ。

「パパ、大丈夫?」

キノがオレに抱きついてオレの安否を問う。
めずらしく不安げな表情を浮かべているあたり、かなり怖かったのだろう。
子供にこーゆー顔されると、こっちが悪いような気がするのはなぜだろう。

「あー・・・悪ぃ。もう大丈夫だ」

オレは頬をポリポリかきながらバツが悪そうにそう言うと、やっと安心したのか、安堵のため息とともにいつもの無表情に戻る。
・・・いや違う。よく見ると眉にしわを寄せ、震える3人娘をにらんでいる。
「・・・あの人たち、誰?なんでパパを攻撃したの?」
「あー・・・なんででしょうねー・・・(困)」

まさか憂さ晴らしのために犯しぬいたせいでしょう、なんて子供に言えるわけもなく。
オレはあいまいに言葉を濁すばかりであった。
とにかくキノの手前、放置していくわけにも行かず。
オレはキノに誤解させるなと説得させるべく一歩近づいたその時だった。

「く、来るなっ!?ふふふ2人には指1本触れされないぞっ!?」

テトは必死になって虚勢を張り上げた。
そんなに怯えきった身体と震えた声でよくもまあそんなことが言えたものだ。
ここまで来るとちょっと感心してしまう。
・・・まぁ、それ以上に心が傷ついたりもするんですけどね。
キノとお仲間を色狂いにするほど犯し抜いちゃった手前、口が裂けてもそんなことは言えないけれど。
かと言って騒ぎの元凶ににそうな連中を放ってもおけない。
オレはテトの威嚇を無視してそのまま進む。

「く、来るなっ!?来るな来るなぁッ!?」

一歩踏み出すたびにテトは狂ったように叫ぶ。
しかし張り子の虎となった彼女たちに、オレを止めることも、逃げることもできない。
そしてオレはついに彼女たちの目の前にやってきた。

「「「・・・・・・っ」」」

まるで小動物のように肩を寄せ合い、震える3人。
もはや声を出すこともできないらしく、背中を向けてオレが立ち去るのを待っている。

「・・・あのなぁ。怯える理由はわからんでもないが、先に手を出しておいてそれはねえんじゃねえのか?」
「「「・・・・・・っ!」」」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す