PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 134
 136
の最後へ

モンスターハーレム 第2章 136


「・・・いや、いいです。君の好きなよーに呼びなさい・・・」
「ん。わかった」

少女はそれだけ言うと再び前に進み始める。
オレはため息をつきながら目の前の少女、キノのことを考え始めた。

――――

あの木の実から生まれた少女はキノと名づけられた。
由来は木の実から生まれたと言うことから。
安直だが本人は気に入っているようだし、何よりちゃんと考える余裕なんてなかったからだ。
この女モンスターばっかりのダンジョンで、唯一のオスであるオレをパパと呼ぶ赤ん坊ができたらどうなるか。
それを想像するのは難しくないだろう。
もっとも、事態はその想像の斜め上を行っていたのだが。
嫉妬に狂った女モンスターがあそこまで怖いとは思わなかった。
具体的に言うと集団逆レイプされかけたのだ。
人間と違って本能に忠実、かつ自分に素直だから、その思いの激しいこと激しいこと。
我先に種付けしてもらおうと、Hしてもらおうとのしかかられて圧死しかけた。
死ななかったのは挿入したり、オレの愛撫を受ける状況になっても、あぶれた女たちのタックルを食らってすぐにその席が空くからだ。
現在ではオレの奴隷となった女たちから逃れ、時には満足させつつの逃亡生活まがいのマネをしている。
・・・時々、連中がオレのことを本当に魔王と思っているのか、オレの奴隷となっているのかと疑問に思うことがある。
ちょっとそれたので話を戻そう。
自称オレの娘キノは、あれからすくすくと・・・と言うには早すぎる速度で人間年齢10歳くらいにまで成長した。
魔物は弱肉強食が基本だから、すぐに大きくならないと命にかかわるためだ(byサルスベリ)。
性格も成長に合わせてかなりクールな感じになった。
オレをパパと呼び、ところかまわず甘えてくるとところは相変わらずだが。
たぶんクールになったのは、オレが女たちに追っかけられてろくに相手できなかったせいだとオレはにらんでいる。
それがよかったのか悪かったのか。
まわりがまわりだけに、判断はいまだできずにいる。
・・・つーか、何かこの時点でお父さんやってんなぁ。
オレの子供かどーかもわからんつーのに。

「・・・パパ。出口」

オレがブツブツ考えていると、キノがゴールの到着を伝えてきた。
おお、ようやく出口かっ!?
この狭い通路からの解放に、オレの心は否応なしに高まる。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す