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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 134

オレでさえ気づかなかった、このやり取り。
真正面から戦ってヤバかったのって、もしかしてオレだったんじゃ・・・?
2人の女は火花を散らせながら話を続ける。

「何をするのも勝手だがな。私の邪魔をするな、キュリエル。
 私は新戦力を作るのに忙しい・・・!」
「・・・あーら、何が新戦力なのかしら?
 ただラグっちと気持ちいーことしただけのくせに!
 そもそもラグっちを殺すってのはどーなったのよっ!?」

キュリエルの怒声に、サークは乙女のように顔を赤く染めた。
そこにあったのは羞恥?後悔?

「う、うるさいッ!とにかく私の邪魔をするなッ!?」
「そーはいかないわよッ!?毎日毎日、目を離せば狂ったよーにラグっちにせまって・・・!
 ラグっちはアンタのよーな色狂い1人のものじゃないんだからねッ!?」

・・・アンタが色狂いと言いますか、アンタが。
オレは心の中でそう突っ込みながら、ベッドの上で震えるリザを抱き上げて部屋の隅に移動する。
部屋の中央ではものすごい勢いで殺気が膨れ上がっていて、今にもドンパチ始めそうな勢いだ。
おいおい!また暴れる気ですか、アンタら!?
しかも妊婦の前で!おなかの子供の教育に悪すぎるだろうがッ!?
しかしオレはそう思っても口に出さない。
言ったが最後、あの殺気の矛先がこちらに向くからだ。
さすがにあの殺気の中を何度も何度も突入するような度胸は、ない。

「・・・やはり貴様はこの場で息の根を止めなければならないようだな」
「ハン?殴り合いしかないあなたが私の魔法に勝てるとでも思って!?」

もはや一触即発のこの状況。
逃げたいけど出口の反対側にいるオレらには逃げ場がない・・・!
そして弾かれるように2人が攻撃を仕掛けたそのときだった。

ドンッ!ドドドンッ!

「「ッ!?」」

2人の足元の床が盛り上がり、そこから石の槍が天井に向かって突き上がる!
不意をつかれた2人はよける間もなく、石の槍をまともに食らい。
奇跡的に擦り傷・切り傷だらけで済んだ2人は、柱と化した石の槍に動きを封じられていた。

「何度暴れるなと言えばわかる。
 その巻き添えでお兄様を殺すつもりか・・・!?」

気づけば部屋の扉にはテスが地面に手を当てた体勢で、深く静かに怒っていた。
ナイスタイミングです。
しかし相手は元反対派のトップ3。これで止まるわけがなかった。

「・・・な〜にカマトトぶってのよ、テス。
 アンタだって『お兄様』と子供孕むくらいにやりたいくせに」
「・・・何だと?今、なんと言った?」
「テス、貴様・・・殺されたいか?」

あ、ヤバい。何か一触即発通り越して一触爆発みたいな感じに・・・?
しかしオレは逃げることができない。
テスの石の槍が見事にオレの逃走ルートをつぶしている。

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