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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 133


獲物を見つけた肉食獣のような目で笑うキュリエルと無言のサークは、互いを肩で激しく牽制しあいながらこちらにやってくる。
その様子に危険を感じたオレは、せめてリザだけでもと彼女を突き飛ばして距離をとる。

「キャッ!?」
「うおッ!?」

次の瞬間、オレは襟首をサークにつかまれ、その距離数センチの位置まで引っ張りあげられた。
ああ、ダメだ。理性が残っているとありもしない期待を寄せてしまったが、目が血走ってる。
今日もこのまま2人の餌食になってしまうのか?
そのとき、ついにサークが動いた!

チュッ・・・!

いきなりラグの唇を奪うサーク。
しかも口の中を犯すような、ディープなヤツ。
さらにキスしながらサークはラグの手を取り、自らの胸に導いた。

「んッ・・・あッ・・・ふうぅンッ!」

密着した唇から時折漏れる色っぽい声。
気づけば先ほどまでの血走った目も、いつの間にかとろんと至福にとろけてしまっている。
もしラグを殺す気満々だった反対派がこれを見たら、ショックのあまり呆然とするか、その場で卒倒するような光景だろう。
敵味方ともに容赦なく、冷酷非情なことから『凶将』の2つ名を持つ女とは思えない行動だった。
放す気配もまるでなく、いつまでこれが続くのかと思いきや。

スッパーンッ!!

「ふぐッ!?」
「あだっ!?」

突然頭上から何かにひっぱたかれ、濃厚なキスは無理やり中断された。
キュリエルが2人の頭をハリセンでひっぱたいたのだ。
いったいどこから持ってきたんだ?

「な〜に、ラグっちとラブラブ時空を展開してるかな、この女は!
 昨日までラグっちを殺そうとかしてたくせに!」

キュリエルがめずらしく怒った様子でサークにハリセンを突きつける。
しかし次の瞬間、サークは再び凶悪そうな表情に戻り、キュリエルに向かって襲いかかった!

ズバンッ!

サークの必殺の手刀がキュリエルの首を切断。
あわやキュリエルは死に、まわりは血の海か・・・と思いきや。

・・・ニヤッ。

切り飛ばされたキュリエルの首が不敵な笑みを浮かべたかと思うと、まるで霧のように彼女の身体が消えていく。

「・・・幻影か」
「当ったりー♪アンタみたいな腕力バカに、誰が真正面からぶつかりますかっての」
「「え?」」

死んだはずのキュリエルの声に驚いてオレとリザが声の発生源を見てみると。
そこには傷ひとつなく壁にもたれかかるキュリエルの姿があった。

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