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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 130

子供のため安静にしなければならないので、その間しっかり守れということらしい。

「仕方ないだろ!?妊娠してんのはおまえだけじゃねーんだから!
 さっきはサルスベリの様子を見に行ってたんだよっ!」
「む。そうであったか。私はてっきり、またどこぞの女と子作りしているものかと・・・」

そうなのである。4人の妊娠が発覚したことで女の本能が刺激したらしく、一部の魔物たちが子供をねだってオレに迫ってくるようになったのだ。
いつもなら喜んで相手したいところだが、トイレのときや就寝のときまで迫られてはさすがに困る。
今はミミたちが押さえつけ、ようやく落ち着いている状態だ。
ようやく戦いから解放されたオレの、問題の1つである。

「・・・ったく、つきあってらんねえ。オレは行くぞ」
「あ、コラっ!どこへ行く!?」
「リザんとこだよ!また他の女たちを刺激されちゃたまらねえからな!」

これ以上お小言を言われてはたまらない。
オレは適当な理由をつけ、その場を後にした。
後ろから聞こえてくるロカの怒鳴り声がとにかくうるさかった。
で。最後の妊婦リザはと言うと。

「よう、リザ。身体の調子はどうだ?」
「はいっ!私もおなかの子供も元気ですっ!
 ラグ様のほうこそ大丈夫でしたか?」
「ん・・・こっちは相変わらずさ。
 発情したメスどもに追いかけ回されたり、オルゾスやロカのお小言聞かされてたりとな」
「あー・・・それは大変ですねぇ・・・。あはは」

余計なことを聞いてしまったとばかりに愛想笑いを浮かべながらごまかすリザ。
しかし他の連中に比べれば、その反応はすごく優しく、心癒される態度であった。
妊娠や封育樹から生まれた子供のことが発覚してからというもの、女の本能に目覚めてオレのつがいとなった女たちのほとんどが暴徒と化している。
より強い遺伝子を持つ子供を産むことが動物の本能とは言え、『私と子作りしましょー!』とか言って迫ってくる血走った女の集団はとても怖いものがある。
ここに来るまでにつけられたものすごい数のキスマークや引きちぎられた服、引っかき傷などがそのすごさを物語っている。
それに比べればリザの反応はぜんぜん普通だ。
うん、ミミとかまともな連中といるときのように癒される。
「でもうれしいですねぇ。
 まさか私がこんなにも早くラグ様の恩恵にあずかれるなんて思ってもいませんでしたよ。
 いつかそうなりたいとは思ってましたけど」
「そうか?結構早い時期からオレと一緒なんだから、ちょうどいいタイミングだったんじゃなかったのか?」

オレの仲間となってからの数々の彼女の不運を知らないオレは、不思議そうに言う。

「そんなことありませんよ。ラグ様を逃がして、サルスベリ様のモルモットを言い渡されたときは私もう死んだと思いましたもん」

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