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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 128


何かオレばかり悪役にしながら、少し膨らんだ腹の中の子供を優しく励ましていた。
・・・うん、なかなかにひどい。
後でそのボテ腹に精液注ごうかと思ったが、とりあえず堕胎する気はないらしいので我慢することにした。
ちなみに魔物は人化の法で人型になっているとは言え、基本は野生生物なので出産や成人までの成長の早い種族であることを付記しておく。

バシッ!

「あいだッ!?」
「ほれっ!何をほうけている!?もうすぐ子供の親になるのだぞ!?
 しっかり、ビシッとせんか!!」

後ろからオレに喝を入れるのはロカ。
魔物の本能でオレとつがいになったはずなのに、メロメロにはならずにオレを叱責している。
今までにはない反応に、先ほどマッドサイエンティストのサルスベリに聞こうとしたのだが。

「うふ・・・うふふふ・・・♪私とラグとの・・・子供・・・♪」
「お〜い?サルスベリ?」
「楽しみだな〜♪生まれたら記念にその魔力量やデータを余すところなく調べてやろう♪」
「お〜い?」
「そうだ、生まれてからなんて生ぬるい。
 今から私の秘薬で肉体改造してやろう♪」

・・・ダメだ。何かいろいろ幸せそうで何も聞こえてない。
それにしても調べるだの秘薬だの肉体改造だの、すごい物騒なこと言ってるような・・・。

「・・・申し訳ございません、ラグ様。サルスベリ様はあのような状態ですので、代わりに私が質問にお答えします」

そこに出てきたのはメイドゴーレムのアスタナビュートだ。
彼女は想像の世界に旅立った主を支えるべく、三面六臂の鬼神のごとき働きを見せていた。
ちなみにサルスベリが正気に返ったとき、恥ずかしさで自殺しないように自室にて隔離している。
従者のクセに何ともぞんざいな扱いだ。
それともそうするしか手段がなかったのか?
まぁ、扱いはともかくアスタナビュートがいるんだから大丈夫だろう・・・たぶん。
オレはそれ以上考えることをやめて、つがいとなったロカの態度について質問した。

「・・・それはロカ様の精神力や愛情表現、お2人のレベルの差などの違いなどではないでしょうか?」
「レベルの差?愛情表現ならまだしも精神力やレベルの差って何だ?」
「生命ある動物にとって、強い異性との間に子供を作ることは生まれながらにして持っている願望です。
 その差が大きければ大きいほど、その達成感はすごいでしょう。
 ミミ様などがいい例です」

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