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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 116

何してる、おまえのせいで汚れたんだ。
さっさときれいにしろとばかりにノドの奥深くまで突っ込んで激しく出し入れさせる。

「むごッ!?むごおォォッ!?」

さすがのサークもこれにはたまらない。
しかしオレは忘れていた。彼女がバーサーカーだと言うことを。
あまりに乱暴な振る舞いに生命の危険を感じた彼女の本能が、オレへの反撃を命令した。

・・・ガリッ!

「痛ッ!?」

突如指先に激痛が走る。サークがオレの指を噛んだのだ。
あまりの痛みに、オレはとっさに指を引こうとするがなかなか取れない。
またサークもオレの指を噛み千切ろうとするが半死人の状態ではいかんともしがたく、オレの指から血を吹き出させるくらいが精々だった。
しかしそれは予想外の効果をサークに与えていた。

「ふ〜ッ!む〜ッ!」

口の中に広がるオレの血の味。その前に味わった自らの血の味。
首筋の傷跡のうずき。
爪を突き立てられるほど強く握りつぶされた胸の痛み。
サークは朦朧とする意識の中で、ある記憶を思い出していた。
それは戦いの記憶。激しくも楽しい、股間を潤すような恍惚の一時の映像だった。
戦い。それは互いの命を削りあう最高の瞬間。
あれに比べればどんな財宝も、どれほどおいしい食事でもゴミクズのように見えてくる。
血沸き肉踊る興奮。敵の魔法にこの身を焼かれる痛み。
飛び散る汗と血。敵の腕を切り飛ばしたときの喜び。
敵に這いつくばる屈辱。逃げ出した敵の滑稽さ。
そして命を削りあった相手がただの肉塊になる瞬間。
舌や身体に感じられる感覚の1つ1つが恍惚の記憶を呼び覚まし、更なる快感を求めてくる。
もっと。もっと痛みを。もっともっと血を。
自分のどの記憶にも勝る快感を。サークは朦朧とする意識の中、心地よい戦いの快感に身をゆだねていた。

「・・・づあッ!?」

そんな中、オレは無理やりサークの口から自らの指を引っ張り出し、身の安全を確保していた。
噛まれた後もゴリゴリとやられていたので出血がすごかったが、そこは封育樹の樹液と魔物の生命力のおかげでもうそこはかさぶたになっている。
なんつー危ないマネをとオレは1発引っ叩くつもりでサークを見る。
するとそこには、混濁する意識の中、今まで見たこともないような「女」の表情をしたサークの姿があった。
正直驚いた。あのサークがここまで色っぽい表情をするなんて。

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