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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 114

その相性は抜群だったのか、あふれた魔力とフェロモンは外にいたミミたちにまで影響を与えた。
さすがに無生物であるゴーレムには効きが薄いようだが、それでも自慰をしてしまうくらいだ。
まっとうな生き物である彼女らがああなってしまうのは仕方のないことだろう。
アスタナビュートの場合は、人化の法と以前暴走したオレによって身体をいじくられたことが重なっているのかもしれないが。
もしオレがこの事態に気づいていたら、きっと血の涙を流して悔しがったか、理性を吹っ飛ばしてみんなを犯そうとしていただろう。
後にことのあらましをキュリエルから聞いたオレは、何とも複雑な心境だった。
話がそれた。とにかく封育樹から漏れたオレの魔力とフェロモンに当てられた面々は、サルスベリの悪だくみや反対派のことなど全て忘れて火照る身体を慰めあった。
外も中もみなが発情して交じり合う。
オレは自分がこの事態の全ての原因であることすら知らず、夢中になってサークの治療&調教を繰り返す。
敏感になった身体を触れるか触れないかのところでなで続けたり、何度も何度も噛み付いてフェロモンを送った傷跡をなめたり。
そのたびにサークの中で破壊衝動が薄れ、性欲に天秤が傾く。
しかしそれは一瞬のこと。
我を忘れるほどの心地よさであったが、すぐにオレへの殺意や憎悪で自我を保つ。
破壊しか知らないバーサーカーの本能と将軍としての意地なのだろうか?
だがその天秤は本人も気づかぬうちに少しずつ安定しつつあった。

「ふう〜ッ!ふう〜ッ!」
「なかなか強情だな、サーク?
 オレに一言お願いするだけで楽になるってのに・・・」

オレの言葉に、サークが気丈にもオレをにらみつける。
でもそこには最初の頃のような迫力は、ない。
涙を瞳にため、にらみつけるその表情は怖いとどころかかわいさすら感じさせるものがあり、今すぐにでも犯してしまいたい衝動に駆られる。
うう、やめろ。小動物が死ぬとわかっていて最後の抵抗をするような、そんな顔するな。襲いたくなってしまうだろ?
彼女はまだオレに抵抗する意思がある。オレは彼女のプライドや破壊衝動、その全てをへし折ってからでないと本番に移行できないのだ。
今の状態で犯せばレイプと変わりない。
おそらくサークは今まで以上の殺意と憎悪を持ってオレを殺そうとするだろう。
快楽に屈し、プライドを踏み潰され、自分から懇願し求めてくるまで、オレは手を出してはいけないのである。
これがサーク攻略の第2ステップであった。
思い返せばサーク攻略の山場はここであったと思う。
何しろこっちは入れたくても入れられない、精を出すことも許されないんだから。

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