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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 111

今、コイツの頭の中ではバーサーカーとしての本能と生物・・・メスとしての本能がせめぎあっている。
オレはここからさらにメスとしての本能に働きかけ、本能のベクトルを性欲の方向で固定するつもりだ。
もちろんオレだけに発情するようにして。
これが成功すればサークは理論上、オレに絶対の忠誠を誓うバーサーカーに生まれ変わる。
しかしこれがうまくいくかどうかはオレにもわからない。
何しろバーサーカーを調教しようなんてバカなことするヤツは、オレぐらいのもんだろう。
まして相手は理性はあっても『凶将』様だ。
失敗すれば手痛い反撃・・・最悪死さえ考えなければならない。
だがオレに引くつもりはなかった。理由は2つ。
この女は右も左もわからないオレに、幾度となくオレを殺そうとしてきたのが1つ目。
そして2つ目は何よりサークがいい女だったからだ。
それは外見だけではない。
近づいたもの全てを断ち切る妖刀のような、そんな危うい魅力が彼女にはあった。
呪われた武器・道具は人間を惹きつけ、所有者を狂わせるというが、オレもその罠にハマってしまったのかもしれない。
でもそれでもいい。それならオレはその罠を真正面から打ち破ってやる。
狂気さえ受け入れたオレはさらにあごに力を入れて濃厚なフェロモンを注ぎ込む。

「ッく・・・!あぁッ・・・!?」

サークは痛みとそれを上回るうずきに悲鳴を上げる。
当然だ。破壊と虐殺を旨とするサークにとって、これはおそろしい強力な毒なのだから。

(ぐッ・・・ああッ!?か、身体が・・・うずくッ!?
 殺意じゃ・・・ないッ、何か別のものが・・・渦、巻いてッ!?)

サークは困惑した。当然だ。
彼女は目の前の男に殺意しか持っていなかったというのに、急に性欲が鎌首をもたげて出したのだから。
戦いしか知らない戦闘マシーンが戦闘中に発情するなんて、初めての経験だろう。
いや、もしかしたら性欲そのものを感じることすら初めてなのかもしれない。
女ばかりの環境で、サークが発情するなんて状況がまず想像できない。
くう〜っ。そう考えると、いくら治療のためとは言え、意識のないサークから処女を奪っちまったのはもったいなかったなぁ〜っ!

「んくぅッ!?」

オレは自らの愚かさを呪いながらさらに深く噛み付くと、ゆっくりとサークの肩から口を離した。
そこにはオレの歯形がくっきりと残っており、歯形からじんわりと血がにじんでいく。
あふれた血液はサークの身体から離れ、赤い雫となって培養液の中を漂う。

「ハアーッ!ハアーッ!」

濃厚なフェロモンを直接体内に、それも大量にブチ込まれたサークは呼吸を荒げながらオレをにらむ。

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