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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 110

だが。オレはただコイツの治療をするつもりはない。
コイツには二度とオレに逆らわないように、オレはサークの唇に軽くキスをした。
殺意と憎悪に燃えた、彼女との別れのキスだ。
これから彼女は生まれ変わる。『凶将』と恐れられた女はオレの寵愛を望み、オレの子供を孕むことしか考えられない淫売と化す。
その手始めに、オレはサークの耳たぶに甘噛みし、そこからさらに首筋をぬるーっとなめ下ろしていく。
嫌悪感でたまらないのだろう、サークが怒りと屈辱で身体をプルプルと震わせている。
そして適当なところで舌を離すと、首筋にカプリと噛み付く。

・・・プヅッ!

「・・・・・・ッ!?」

次の瞬間、サークの顔がわずかに苦痛にゆがむ。
首筋につきたてられた歯が彼女の皮膚を突き破ったのだ。
そして次の瞬間、オレはサークへの調教を開始した。

「・・・ッ、くあッ!?」

突然苦痛に顔をゆがめていたサークに変化が起きる。
頬が急に紅潮しだし、明らかに苦痛以外の何かに耐えている。
さすがはバーサーカー。普通ならすぐにでも堕ちるだろうに、さすがは『凶将』サークと言うことか。
今、オレがやっているのは吸血鬼の真似事だ。
バンパイアは血を吸うとき、食事を確保するために相手を自分の下僕と変える。
考えてもみてほしい。
人体の半分以上は水分だというのに、それを全部飲み干すなんていくらモンスターでもできるわけがない。
腹が血でポッコリ膨れてたら、飛ぶのに苦労するだろうし、正体だってバレかねない。
ちなみにオレの場合は、血液中にサキュバスの発情フェロモンを直接送り込んでいる。
吸って発情させるフェロモンを直接体内にブチ込まれているのだ、サークでなければ当に理性を失ってもおかしくない。
だがオレはこの程度で彼女を許すつもりはない。
サークにはオレの下僕となってもらうために、バーサーカーの闘争本能を全て性欲に変えてもらわなければならないのだから。
バーサーカー。それは死を恐れず破壊と虐殺を繰り返す狂戦士。
破壊と虐殺しか知らないサークという戦士は、人化の法という呪いで理性の鎖に縛られた。
言ってみれば野良犬を飼い犬にしたようなもんだ。
その性格は狂暴だから、うかつに近づけばがぶりと噛まれる。
ならばどうする?簡単だ。しつけてやればいい。
闘争心に向いている心のベクトルを別の方向に変えてしまえばいい。
たとえば食欲や睡眠欲・・・性欲とか。
この吸血鬼まがいの行動はそのためだ。

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