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デメリアの門
官能リレー小説 - ファンタジー系

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デメリアの門 13


目が覚めたとゆーか、あれだけ騒いで起きないほうがどーかしてるとゆーか・・・。
とにかくクラストの森出身のエルフ3人組は、こうして無事(?)再会を果たしたのであった。
まあこの直後、目覚めた2人がブルックリンの無事を喜んだり、無鉄砲な行動をしかりつけたり。
命の恩人(?)である謎の美女にお礼を言おうとして、なぜかブルックリンに止められたりといろいろあったのだが、そこは割愛しておく。
小説バンザイ。

「え・・・ええと?つまり?」
「この人はベルレスっていにしえの邪神で?俺達はその神様の世界に引きずり込まれたと?」
「「・・・はあ。ブルックリン、おまえアタマ大丈夫(です)か!?」」
「何でだよっ!?ここに来るのに信じられないような体験してきたはずなのに、どーして俺の言うこと信じらんねーんだよっ!?」

ブルックリンからここがどこで、謎の女性(&メイド軍団)が誰なのか説明されたガルドたちはそろって同じセリフを口にし、ブルックリンは猛抗議した。
しかし2人の反応も仕方のないことだ。
瞬間移動なんて神話やおとぎ話でしか存在しないような技術があると言われ。
これまたいるかどうかすら怪しい古代の悪い神様が目の前にいるなんて言われたところで、誰が信じることができようか。
言った相手の頭の中身を心配するのは至極当然の反応だろう。
たとえそれを実際に体感したとしても。

「まあまあ、ブルックリンちゃん。そー言われても仕方ないわよ。
 人間ってそーゆーものなんだから。わかりやすい証拠を見せて嫌でも納得させないとダメなのよ」
「・・・っ!?バカ、おまえまさかっ・・・!?」

その言葉にブルックリンが顔色を変えた次の瞬間。
アクサリとガルトは突然その場に崩れ落ちた。
突然力が抜けたので、何が起こったのかすぐには理解できなかった。
射精していたのだ。まるで蛇口の壊れた水道のように射精が止まらず、腰砕けになってしまったのだ。
2人だけではない。ブルックリンも、背後に控えていたメイド軍団も同じようにその場に尻もちをつき、あるいは倒れてその場で悶絶していた。
それが唯一平然としている謎の女性の仕業であることは一目瞭然だった。
いや一目瞭然と言うのは表現が正しくない。
正確に言うならば見ることすらかなわなかったと言うべきだろう。
情欲、恐怖、敬意。いろんな感情や欲望がごちゃ混ぜになって心の奥底から湧き上がり、彼女を直視できなかったのだ。
もし直視したら快楽と恐怖で悶絶死してしまうとアクサリとガルドは直感した。
それは生き物の持つ、生き物としての本能がなせる業。
時間にしてわずか十数秒後。
邪神ベルレスは部謎のプレッシャーを止め、部屋にいた全員を解放した。
壊れた蛇口のようだった精液はピタリと止まり、被害者たちは必死に呼吸と身体の調子を整える。
だが完全に回復するには決して短くない時間が必要なのは明らかだった。
ヘタをすれば死んでいたかもしれない事態を前に、さすがの2人も理解する。
理解せざるを得なかった。目の前の女性が、自分たちの理解を超える、規格外の存在であることを。

「改めましてはじめまして、お2人とも。私はベルレス。
 不本意ながら邪神とされ、人々から忘れられつつあった存在です」

2人が愕然とする中、その存在は邪悪さのかけらもない優しい笑顔であいさつする。
圧倒的な力・・・否、存在の差を見せつけられた2人は否応なしにその事実を受け入れざるを得なかった。



さて突然ではあるが邪神と聞いて、読者諸君はどのような想像をするだろうか?
人間を遊び半分で殺傷し、心をもてあそぶ非道な心の持ち主?
筆舌に尽くしがたい、醜悪で奇怪な姿をした怪物?
少なくともアクサリやガルドはそんなイメージを持っていた。
しかし現実(?)にはどうだ。
目の前に立つのは、自分たちの持つイメージとは真逆の、女神のような美しい女性だった。
それも頭に超がいくつも・・・いいやいくつつけても足らないような。
その証拠に、2人の股間では愚息が爆発寸前だ。
声を聞いた時、暴発しなかったのは奇跡としか言いようがない。
そんな女性を前に、ブルックリンが平然に(というかケンカ腰に)話しているのが信じられない。
彼女が本物の神様だと言うことは身体で理解した。
となると、次に出てくるのは当然『なぜ彼女は邪神と呼ばれるようになったのか?』ということである。
しかし聞きたくても、うかつに質問したら次の瞬間に暴発してしまう。
1人前になるための旅に出たのに、それはあまりにも恥ずかしい。
大人としても、男としても。
プライドと好奇心の間に2人の心は大きく揺らぐ。

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