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アカシックファミリア
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アカシックファミリア 6

「が、あががががががっ!!!」
めり込んだ指先から紫電が飛び散り、貴族の青年の体が何度も跳ねる。
人の記憶を自在に操るとは、如何なる忍法だろうか。
忍法を操りつつ漆黒のメイドは冷たい美貌のまま考え込む。
「さて、どういう性格がいいだろう? ああ、見てもフィアデルは私達の中でも一番病んでるからな。出来れば彼女に関わらない方向でするか」
紫電が迸り、青年の脳内シナプスの一部を改竄した。




その夜、俺が店の損傷を修理していると二人のメイドが帰って来た。
フィアデルはいつものような穏やかな満面の笑顔で、萌黄は不思議そうに俺のやってくることに首を傾げて。
「何をやっているのですか、マスター」
「ん? あと片付け」
「それなら修理魔術でも修理ロボでも使えるメイドを呼べばいいだけどのことでしょうに」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺が偶然的に作り出した魔導器【期待する従者達(アカシックファミリア)】
これが過去未来現在、そして世界すらも無視して期待する能力を持つメイドを呼び出すものだとしって俺は喜んだのも柄の間。
とんでもない事に気付いた。
この世界には0の可能性など無い。
たとえ、僅か千億分の1の可能性しかなくても、【アカシックファミリア】は捕まえてくる。
つまり暗殺者顔負けのスナイパー能力を持つメイドも、大魔術師顔負けのメイドも呼び出すことも可能なのだ。
それどころか、一度、世界を滅ぼすことが可能な魔王メイドを呼び出して他の世界を滅ぼしてる経験がある。
しかも、副作用がある。
ハァとため息をつく俺の側に萌黄とフィアデルが近づき、耳元で淫らに囁く。
「さぁマスター、今夜も私達に、ご奉仕させてくださいませ」
これが副作用。呼び出したメイド達は俺に奉仕したくて堪らないらしい。
男としては嬉しいのだが千人単位で呼び出した時なんか一ヶ月ぐらい回復魔法やナノウィルスなんかをぶち込まれて奉仕されまくってた。
今回は二人だから楽しいで済むけど、あの状況は二度と為りたくない。

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