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錬金術師カノンと五聖麗
官能リレー小説 - ファンタジー系

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錬金術師カノンと五聖麗 13


「聖剣使いか!?だったら、それでベリガルが倒せる筈だ!!」

「ああ〜確かに聖剣を使うんだけど、今持ってきてないのよ。使うには族長の許可を取らないといけないの。だから私が今持ってるのはただ頑丈な剣だけ」

「ちっ、こいつは働かない。だったらその剣貸せ!俺が聖剣とは言わないまでも、頑丈よりは大分ましな剣を創ってやる!」

「え?創るって何?」

「いいからとっとと剣を貸せ!」

カノンに言われた通り、アセリアは剣を渡す。

「取り敢えず走りながら創るのは無理だから森の方に身を隠すぞ!」

「分かったわ」

そして二人は身を隠せる場所を見つけると、その場所へ飛び込んだ。

「よし、今の内に・・・・・・」

そしてカノンは預かった剣を眼前に構えると、目を瞑り術式を頭の中に思い浮かべる。

アセリアから見たら剣を眼前に構えて、刃をちょこんと触れているだけのようにしか見えない。

何をやっているのか分からないまま、カノンはゆっくりと目を開いた。

「よし、完成!」

「えっと、何かしてたの?構えてただけの様にしか見えなかったんだけど」

「まぁな、では、作戦言うぞ。この剣には刺さったとこから爆発するようになってる。因みに祝詞とかもないからな。この剣の事は後で説明するから、まずは奴を倒すだけを考えててくれ。いいな?」

「・・・・・・わかったは、だけどちゃんと後で聞くからね」

「上等。作戦は至って簡単だ。俺が囮になるから、お前は奴の目か口内を刺せ。そこなら柔らかいし、脳に届くからな、OK?」

「わかったけど、そんなに上手く行くかしら?」

「あのなぁ、上手く行くかではなく、上手く殺るんだよ。そうでなけりゃ、俺等お陀仏だっつうの。なに、目玉に刺せば俺が剣に付加した能力で、爆発するから、頭を内から木っ端微塵に吹っ飛ばすようになってる。再生する力があったとしてもすぐには吹き飛んだ頭は治るまい?そこからなら殺り放題だ」

「はぁ、なんかその作戦穴だらけにしか見えないけど、でもま、それが無難なのかもね」

「分かれば宜しい。では、逝くぞ」

「3」
「2」
「1」

「散開!」

飛び出した瞬間ベリガルはアセリアに向かって行く

「チッ!やべぇ!!」
カノンは自分の付与ナイフをベリガルに向かって投げた。
刃は刺さらないがかすり傷を付けみるみるうちにベリガルの脇腹を壁状に出っ張らせる

『グォ!?』

「へっ、悔しかったらかかってきな木偶の坊!」

ベリガルは怒り狂いカノンに猛進する。
さすが魔造生物と言ったところか脇腹が出て木が邪魔するにも関わらずそのまますべて薙ぎ倒して行く、恐らくこのハンデが無ければもう間合いを詰めているだろう。

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