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大陸魔戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大陸魔戦記 9

「ふふふ…イキたいのか?ならば、今回は許してやろう…存分にイクがいい!」
途端に男の腰使いが激しくなる。
「んあぁっ!やっ!ひゃうぅぅっ!」
先程まで必死で腰を動かしていた少女は、ただそれに翻弄されるばかり。その目は虚ろで、恐怖の中で味わされた快楽に、もはや思考すらも麻痺している。
―――そこへ。


「で、殿下ぁっ!」
不意に、爆音を立てて扉を開ける者がいた。
「夜伽の邪魔立てはするなと、あれ程申したものを」
 必死の形相で駆け込んできた従者に、いささか興を削がれたように顔をしかめながら。その男のそそり立つ肉棒の動きが、鈍ることは決してなかった。
 変わらぬその動きに、少女の口から嬌声が一声上がった。
「あ…ひ…スゴイぃ…あんっ」
「そなたの喘ぎ声、我は実に気に入っておるのだがな。今はあの者の奏上に耳を傾けたい。故に、少しは静かにせよ」
 穏やかな苦笑を浮かべて諭す”殿下”に、少女はしかし、震え上がる。
「ん、畏ま、ん、りました…」
 凶暴な律動をそのままにした状態での無茶な要求。
 されど、少女は媚の笑みさえ浮かべながら、身を焦がす強烈な快感をも押さえ込む。
「そう、そうじゃ。愛い奴じゃ」
 小動物を愛で、いたぶるように、男は恐怖に震える少女の頭を撫でる。
「して、我が命を破る程のもの、如何な事態か?」
「はっ」
 従者は姿勢を正して奏上する。
「リューンブルグに、”滅びの巨剣”が現れたとの由!」
「ふむ…」
 今まで止まることのなかった律動が、ほんの一瞬、鈍る。しかし男の身に走るものは果たして動揺であったかどうか。
「まことか?」
 確かめるように、念を押す。
「忍び込ませたダークエルフの物見らからの報にございますれば。それも続々とあがってきております!」
「そうか…」
尚も律動を続けながら、彼は考え込む。
滅びの巨剣。
流浪の騎士(ナイト)。
八爪の担い手。
数多の異名を持つ、正体不明の巨剣使い。人か、同族か、それともまだ知らぬ種か。分からぬ事ばかりの中で、微かに分かる事がある。
現れるのは、常に乱戦の最中。
剣を振るうのは、辱めを受けた女人の為。
そして、灼熱の業火を操る事。
「……いかが致しましょう」

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