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大陸魔戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大陸魔戦記 8





 ズチュ…ジュチュッ、ズチュチュ…

 爛れた粘膜が擦れあう音が、壮麗にして醜悪なる装飾に彩られた部屋に響き渡る。
「あはぁ、スゴイ…こんなにビクンビクンしてる…」
 年端も行かぬ少女が、その愛らしい顔に似合わず蕩けきった声を上げる。
 その股に突き刺さるは、巨大なる陰茎。
 人が見たら吐き気を催すであろうそのグロテスクな代物が、少女の体の動きに合わせて見え隠れする。
 そう、少女は何者かの膝上に跨りながら、媚びるように自ら腰を動かしているのだ。
「もう、らめぇ…らめなの、イク、もうイク、イッちゃうのぉ…」
 少女はそのまだ括れの目立たぬ幼い腰をより激しく動かせて、快楽の頂点を貪り食おうとしたのだけれど。
「ならぬ」

 吹雪の声に少女の瞳に光が宿る。
 理性ではなく、恐怖によって。
「あ…」
「主の許しなく達してしまう奴隷など、余はいらぬぞ?」
 穏やかなれど、口答えなど許さぬとばかりの有無を言わさぬ口調に、少女の体が震え始める。
「……何を震えておる。それでは我を満たす事なぞできぬぞ?」
穏やかな、しかしなじるようなその言葉に、少女は己に課せられた命を思い出す。
「も…申し訳ありません…すぐにあなた様を満たして差し上げます故、どうか御慈」「口を動かすならば腰を動かせ。さもなくば…わかるな?」
微かに苛立ちのこもる口調。少女はそれに恐怖し、再び腰を動かし始める。
そこに「快楽を貪る」などという浅ましい目的は、もはやない。
ただ「生き残るために」という事しか頭にない。少女の必死と「ソレ」に対する恐怖は、その者を甘く冷たい愉悦に浸らせる。
彼を満たすのは優れた技でも、ましてや深い愛情でもない。
「…んぁっ…イヤ…イキたくない…生きたいぃっ…」
目の前で恐怖し、涙を流しながらも奉仕する少女。彼女のような絶望、恐怖を抱いた者とのまぐわいこそが、彼を満たすのだ。

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