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大陸魔戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大陸魔戦記 50

(…まずい!もう…限界が来てる!)
悩ましい程の喘ぎと締めつけは、一度押さえ込んだ射精感を再び呼び覚ます。それを感じ取ったジルドは、更に強く腰を打ちつけていく。
「ひぁっ?!そんな、いきなり…ふぁぁっ!」
どうやらセリーヌも、限界が近付いてきているらしい。ひとまず安心したジルドは、喘ぐセリーヌの唇を再度奪い、舌を絡ませる。同時に腰を振る速度を上げ、早くもラストスパートに入る。
「ふぐうっ!んん、ふぅっ!んぐぅぅぅっ!」
セリーヌの嬌声が次第に、口づけでは抑えられない程に高まっていく。それに比例するかのように腰を振る速さも増していき、しまいには肌を打ちつけ合う音まで響き始める。
「ふうっ!ふぅんん!んくぅぅ!」
声を抑えられている事に耐えきれなくなったのか、とうとうセリーヌがジルドの頬を両手で挟み、唇を離す。途端に、腰のリズムに合わせた喘ぎが部屋に響きわたる。
「あっ、ひぃ、ふぁ、くぅっ、はぁっ!」
「…もうだめだ…気持ちよすぎる…」
こみ上げる欲望を抑えながら、ジルドは堪えきれないといった様子で限界を告げる。
「わ、我もっ!イク、ジルドのでイッてしまうぅっ!」
こちらは切なそうに喘ぎ、ジルドの腰に手を回す。
「…イクぞ…」
「来てぇ、ジルドォ!」


ビュク、ビュルビュル―――


熱いたぎりをセリーヌに流し込み、ジルドは口をぱくぱくさせながらそれを受け止める姫君にのしかかる。セリーヌは流し込まれた精液の熱を感じながら、目の前に映るジルドの顔をうっとりと見つめる。
ジルドは最初の時と同じように微笑み、セリーヌに安堵をもたらす。安心しきったセリーヌの神経は一気に弛緩し、急速に眠りの淵へと落ちていく。それを見届けたジルドも、あまり時間が経たない内に眠ってしまったー――





日の光が、穏やかに差し込む。
朝を告げるそれに、ジルドとセリーヌは時を同じくして、覚醒する。
「…んん…」
「…ぅん…」
もぞもぞと動きながら瞼を開けると、そこには互いの顔。
「……」
「……」
何故、ここまで近くに?と首を傾げる。そのまましばし動かずにいると。
「……んふぅ…っ」
セリーヌが、明らかに欠伸とは違う艶っぽい声を上げる。その後になって、ジルドは下半身に広がるとろけそうな感覚に、セリーヌは自分の中で熱いものがぐんぐんと固くなっていく感覚に、気付いた。

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