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大陸魔戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大陸魔戦記 39

微笑みは妖艶なものに変わり、アメリアは魔性の薬を乗せた指を何の前触れもなく、セリーヌの秘裂に差し入れた。
「くっ!」
「…さぁて、この分量だと効き目が現れるまでにしばしの時間を擁します。その間、姫様のお体をほぐして差し上げますわ」
言いながらアメリアはセリーヌの背後に回り、再びその肢体を弄りまわす。
「うっ、ひぁっ…」
体の上を這い回る手は、セリーヌの弱い所を的確に突いてくる。女だからこそできる芸当だが、その行為からセリーヌが得られるのは、ただ屈辱のみ。
「おいおい、まだ準備に時間がかかってんのか?」
屈辱に顔をしかめるセリーヌの前で依然として腰を振り続けるディリスが、じれたように不満を漏らす。それを眺め、美しい肢体に手を這い回らせたまま、アメリアは舌なめずりをする。
「もう少しですわ、お兄様。流石に心は強いようですが、ブラッディ・ローズの快楽に逆らう事は不可能。じきに耐えられなくなりますわよ」
「ったく、分量守ろうとすると時間がかかるってのが難点だよな…っと」
「ひい!ひああっ!イク!イキますぅぅ!」
深々と突き刺さる衝撃にとうとう耐えられなくなり、少女は派手に潮を吹きながらその場に倒れ込む。
「…ちっ、勝手にイッちまいやがった」
悪態をつきながら少女から離れると、未だ快楽を求めて蠢く秘所から、愛液に濡れそぼったディリスの一物が露わになる。
「ほら…あんなに大きなのが、あなたを貫くのですよ?」
耳元で囁き、アメリアは息を吹きかける。媚薬が効き始めているのか、セリーヌの体に電気が走ったかのような感覚が生まれる。
「っ、ひぅっ!」
「おっ、もうできあがってんじゃねえか。じゃあそろそろ…」



突如、地上へと繋がる唯一の扉が轟音を立てて砕け散る。
ディリス達が振り返るとそこには、既に鞘から抜き払った巨剣を握りしめたジルドが、憤怒の形相で立っていた。
「ジルド…」
無意識に待ち望んだ救いの手が現れた事に、セリーヌは安堵の息を漏らす。
対照的にアメリアは、明らかな驚愕をもってジルドを見る。
「お、お前!どうしてここがわかったのですか!?ここへの入り口は巧妙に隠され、本来ならば気付かぬはず!」
「そんな事など知らん。来たらわかった、それだけだ」
修羅の如き形相でありながら、口調そのものは普段と変わらない。しかし、その言葉の端々にこもった怒りが、聞く者に恐怖を与える。

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