大陸魔戦記 21
たちまちのうちに、肉茎が跳ねる。その拍子に、既に鈴口に溢れていた透明な汁が跳ねて、シャンティの顔面に飛び散る。
シャンティはそれを手で拭い、ために濡れた指を艶やかにしゃぶる。
「しょっぱい…呆れるぐらい敏感ですのね、貴方のそれ」
「あたしのの他は、ん、触ったこと、なひぃっ、くぁ、くせにっ…ひゃんっ」
バラッティの皮肉を、シャンティはその手のひらで彼女の肉棒を包み込むによって黙らせて、誇るかのように言う。
「当然ですわ。誰があんな黒ずんだ男どもの一物を触るというのですか」
「ん、レズか処女か、ひぁ…変人でもなけりゃ、さ、触ってるだろぉ、っん!」
あからさまなあてつけに、シャンティはむしろ嬉々として応じる。
「頑固な人。まだそんな事をいうですから、次の段階へ進まざるを得ませんわね」
そう言うと、肉茎から手を離す。
「はふぅ…え…な、に?」
急に相棒の愛撫から解放されたバラッティは息をつくが、それ以上の思考が回らない。
その間に自らの矢筒から矢を取り出したシャンティは、その先端部分を折る。そうして残った矢羽根を、さも愛おしそうに撫でる。
「鳥の羽ってこんなにすべすべして柔らかいくせに、芯があって押し付けても中々折れませんのよ? こんなのでさわさわと撫でられたら、貴方のフタナリチ○ポ、どうなっちゃうんでしょう」
「っ!」
ようやく、シャンティの意図を察したバラッティが慌てて後ずさるが、もう遅い。
「待てって! そんな、のおっ!」
さわり――
「ひゃああああっ!」
普段の男のような口調が嘘のように、甲高い声で泣くバラッティ。
「うふ。貴方のソプラノ声なんて、そうそう聞けたものでもありませんね」
「ら、らって…あはぁっ!」
シャンティが矢羽根を回転させながら、押し付けるように摩るので、バラッティは喋る暇もない。
「ねぇバラッティ?」
十分に相棒をいたぶった後、おもむろにその鈴口を矢羽根の先で、突つく。
「あひぃ」
「実はもう結構出そうなんでしょう?」
そう耳元で囁いて、バラッティの頑なな心を崩そう、そう思ったシャンティであったが。