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大陸魔戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大陸魔戦記 148

ジルドは自分にかかった液体に手をやり、怪訝そうに首を傾げた。
「……」
だがすぐにその正体に気付くと、手についたそれを指で擦りながらセリーヌに見せつける。
「こんなになるくらい良かったか?」
「や……い、言うな……」
赤面するセリーヌ。正直に答えそうになりながらも、思うように動かない体を何とか動かし、ジルドから後ずさり――しようとする。

「……逃げるのはだめ、セリーヌ」

だが、背にはいつの間にかアグネス。彼女が耳元で囁くせいで、セリーヌは体の力が抜けてしまう。
「正直に言って……そうすれば、ジルドがもっと気持ちよくしてくれる……」
「ア、アグネス、ひぁっ……息を、ふ……吹きかけるな、ぁ……っ」
せめてもの抵抗とばかりに、セリーヌはアグネスの腕の中で暴れ回る
だが、それは無駄な努力。アグネスは耳元や首筋を舌で軽く舐め上げる度に、いともたやすく力を奪う。それだけでも充分だというのに、前からはジルドが胸をこねくり回してくる。
「……我慢、しなくていい……」
更に、甘く囁きながら、幾度となく激しいキス。
セリーヌは大人しくされるがまま、唇が重なる度に舌を弄ばれる。

――そのうち。

「……ん……ふぅ、ん、ちゅ……」
「……ぷはっ」
「あ……やだ、もっと……」

理性瓦解。
本能露呈。
恥じらう事すらどうでもよくなり、代わりに性欲が増していく。
呆れるほど乱れた昨夜のように。
そして、どんどん淫らになっていく彼女の目に映るのは、どうしようもなく愛おしい彼の、ぞくぞくするような笑み。とろけた頭でそれを確かめると、もう我慢などできない。できるはずがない。

「……挿れて……ジルド……高ぶって、どうしようもないのだ……」

気がつけば、そんな事を呟いている。
それに対し、ジルドはにやりと笑い。

「……そうか」

――ずぶっ!

一言。後、本番開始。衝撃にも似た快楽刺激にセリーヌは目を見開く。
「か、はっ……ジ、ジルド……いきなり、奥まで……」
「挿れてと言ったのは君だぞ?」
「ん……い、いじわるな事を」

ちゅくっ

「ぁんっ!……言うなぁっ」
急に怒張を迎え入れたせいか、セリーヌは時折体をひくつかせる。動き出す気配はないのに、言葉の節々に喘ぎが混じる。
そして、その様子に気付いたジルドは、やや苦笑。
「……慣れたんじゃなかったのか?」
「う……うる、さいっ……不意打ちは、入って……ないぞ……っ」
対するセリーヌは、むくれ顔。
しかし悩ましげな表情の上に無理やり上乗せしてあるので、全然怖くない。むしろ、ジルドの悪戯心を無駄に刺激するばかり。
「……アグネス」
と、不意に彼はアグネスの名を呼んだ。彼女がセリーヌからジルドに視線を移す。
「……ジルド、なに……?」
淫靡な笑み。アグネスはセリーヌの肩ごしにジルドを見つめ、熱っぽい吐息を漏らす。

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