大陸魔戦記 142
「…抱き合って繋がろうか」
囁くような言葉、そして口づけ。二人は目を閉じ、深く激しく舌を絡ませ、互いに酔い、互いを酔わせ合う。
その中で、セリーヌがジルドに跨る。
そこには当然、彼の肉棒。脈打つ程に硬くなったそれを、セリーヌはゆっくりと迎え入れようとする。
だが、ジルドの方はそれを待っていられる程の辛抱など捨て去っている。故に、亀頭の先がセリーヌの秘裂へと呑み込まれたその瞬間に、彼は思い切り腰を突き上げた。
「んはぁぁぁぁんっ!」
唇が離れ、彼女の口から歓喜の悲鳴が絞り出される。
それを聞いたジルドは、そのまま動きを止めて様子を見る。絶頂を迎えたなら、すぐ後に責めるのは酷であろうと考えたのだ。
「…イッたのか?」
確かめるため、仰け反ったままの彼女に向けて問いかける。
――すると。
「…何度卿とまぐわっていると思う?」
ゆっくりと姿勢を戻し、セリーヌは妖艶な笑みを浮かべた。
「卿が与えてくれる悦楽にも、大分慣れてきたぞ」
「…ほう…」
その笑みで言った言葉に、ジルドは僅かな感心を口にする。
「…これで、少しは卿を満足させられる」
「なるほど…」
同時に、続けられた言葉に対しては愛おしさを感じる。
「イキたいなら何度でもイケばいい…俺はそれだけで満足だというのに…」
「嫌だ…我はジルドに熱いのを注ぎ込まれながらイキたい…」
「…我が儘なお姫様だ…」
「教えたのは卿だ…」
「……そうだな」
言葉のやり取りが、終わる。その直後、ゆっくりとした抽挿が始まった。
くぷ……ぐちゅ…ずっ…
「ん…んぁ…はんっ…」
緩慢であっても、やはりそれは官能的行為。セリーヌの口からは、艶に満ちた喘ぎが漏れる。
その甘美で淫靡な音楽に、ジルドは微かに酔う。
――と。
「…ジルド…」
気がつくと、絶頂の余韻から戻ったアグネスが、彼のすぐ傍に迫ってきていた。
ジルドは、思わず口元に笑みを浮かべる
。
「…言わなくてもわかっている…」
彼女の髪を優しく梳いてから、引き寄せて濃厚な口づけ。深く激しい舌の絡み合いを始めたら、手はアグネスの秘裂へと這い降りる。
そして、そこが蜜でとろとろになっているのを確かめて、ぐちゃぐちゃとかき回し始めた。
「あは…♪ふぅん…っ♪」
「んあっ…はぁん…っ!」
途端に喘ぎは二重奏。そこでジルドは、突き上げる怒張と弄り回す指をより激しくして、更に過激に責め立ててみる。
「え…っ?あ…はぁ…っ…あはぁんっ!」
「や…ぁ…っ!…ぁんっ…ぁ、ぁあっ!」
すると今度は、快感に身を震わせて悶え、抱きつく。
「ジ、ジルド…っ!熱くて、熱くてぇ…っ!」
肉の凶器に貫かれるセリーヌも。
「な、中で、ぐちゃぐちゃに、かき回されて…いい…っ!すごく、気持ちいいっ!」
二、三本の指に翻弄されるアグネスも。