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大陸魔戦記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大陸魔戦記 140


「全く…何をしている、アグネス。こんな所で俺を弄んで…」

そのため息に、アグネスはさも当然のような口調で反論をする。

「別にいいだろう?今はこんなにジルドが近い上に、セリーヌは少し離れた場所。否が応でも体が疼いて…止まらないんだ」
「君はリューンの将だろうっ」
「…今は一人の…女…♪」
「……」

駄目だ――ジルドは絶句する。と同時に腕の力が抜けてしまい、アグネスの腕を離してしまった。

「だから…したい…♪」

途端に、アグネスの手がジルドの棹に絡みつく。
それも、両手が。
再び、下半身を心地よさが襲う。それを受けて息を荒げながら、しかしジルドは抗う。

「い、今は…湯浴みの時だ…っ。風呂ぐらい…普通に、入ら、せろっ」
「…モノをこんなに硬くしているくせにか?」
「生理、反応だっ」
「…言葉の節々にやせ我慢がついてる。無理は良くないぞ?」

言葉のやり取り。その間も、アグネスの愛撫は止まらない。故にジルドは、何度も言葉を詰まらせて、快楽に身を震わせる。
しかし、彼は強情にも、それに耐えながら必死でアグネスを説き伏せようとする。

――だが。

「その意見には同意だな。無理は良くないぞ?」

不意に、耳元に息と声が吹きかかった。ぞくぞく、と体中が震える。
と同時に、冷や汗が一筋。

「…せっかく、二人で卿を高ぶらせておるのに……堪えるでないわ」

それは、間違いなくセリーヌの声。
しまった――ジルドは今更になって、全てが二人の策略であった事に気付く。
考えてみれば、セリーヌがジルドの興奮に気付かないという都合の良い事など、あるわけがない。上に乗っている以上、必ず触れてしまっているはずなのだ。
それに、浴室は声が反響し、大きく聞こえやすい。例え囁きであったとしても、ジルドとアグネスのやり取りに気付かない事など、ほとんど有り得ないのだ。
どうしてこういった事になると酷く鈍いのか――ジルドは、頭を抱えたくなる。だが、そんな事はしていられない。

「…湯煙の中で貪り合うのも、また一興…して、くれような?」
「だめ…ジルドのオ○ンポ触ってたら、どんどん欲しくなる…♪」

耳元には金髪翠眼の小悪魔姫君。
眼前には赤髪碧眼の淫乱女将軍。
状況、万事休す。既に退路なし。
「……はぁ…」

ジルドの口から、ため息が漏れる。
直後、彼は両手を上げてひらひらと振ってみせた。

「…湯冷めするから、一度目だけだ。それだけは譲らん」


「…んぅ…ぁ…」
「…あふ…ぅ…」

ジルドは湯船の脇で、足を伸ばして腰を下ろしていた。
彼の上には、アグネス。彼女は突き刺さった努張に身を震わせ、快感にとろけた表情で喘ぐ。
彼の背には、セリーヌ。彼女の秘裂にはジルドの指が差し入れられ、その中を弄られている。

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