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それを待っていたかのような…歓喜のようなどよめきが沸き上がる…
嗚呼…本当に見られていたんだと…僕は再認識もさせられる…
「ふふ、皆さん喜んでいるはぁよ…さあ、最後の一滴まで出し尽くしなさい…」
ここまで来たらもう恥ずかしがってる場合じゃないよね;…
僕は言われるがままジュボジュボとした卑猥な音を奏で続けた…
そうして、僕は液を最後の一滴まで出し切り、そのあとソレはだんだんと小さくなっていった。それを感じたのか、ゆきさんもだんだんと動きを緩め、そして立ち上がった。
今まで出したものの一部が結合していた場所から滴り、糸を引いた。
ゆきさんは僕の手をとって僕も立ち上がるように促した。僕も先端から液が垂れるような状態でゆっくりと立ち上がった。
ゆきさんはギャラリーに向かって軽くVサインを出した。
僕もおずおずと続いた。
拍手が起こった。
そして、すぐ後ろからも拍手が聞こえた。
「お前、新しい扉を、開いたんだな」
あきら先輩がまだスーツ姿で立っていた。
「え、あ、はい。何人もの前でヤッて。そういうことになります」
あきら先輩は視線をゆきさんに向けた。
「ゆき、こいつOKか?」
ゆきさんの表情は分からない。だが、指でOKのサインを示したのはわかった。
「おめでとう。そういちろう。今度歓迎会だな」
「あきら先輩・・・」
「それで、いつ歓迎会をしようか・・・」
するとそこにみちよが帰って来て、あきらに言った。
「あの・・・そういちろうさんの歓迎会、来週にできないですか?明日からあたしとそういちろうさんと一泊の温泉スパに行くので、その後がいいですけど・・・」
するとあきらが、そういちろうを見て言った。
「そういちろう、みちよと何時の間にそういう関係になった?」
いつから、と言われても…
おととい会って二回セックスして、昨日外で、家でなく、というのもあるけど文字通り外でセックスして、そして今日も外でして、温泉スパに行くことにして…うーん、いつからって言えばいいんだろう??
「ええっと、いつからと言われても…」
「そういちろうくんとは、なんか、いつの間にか、仲良くなれたよ。ねえー」
「う、うん」
「じゃあ来週だな、ゆき、予定は?」
あきら先輩とゆきが来週の予定について話している。
しかし僕にはもう一つ気になることがあった。
一泊!僕は日帰りのつもりだった。あの温泉地、日帰りでも泊まりでもどちらでも行けるのだが、確かに一般的には泊まりと認識する人が多いかも知れなかった。
でも、いい。別に日曜に予定があったわけではないし、費用は幸い親が就職にあたって貸してくれたのがまだ残っている。それにこのご時世にあたって安い宿泊施設もどんどんできていると聞いたこともある。