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僕は、しばらく、そうしていた。実は、次にどうしたらいいか、よくわからなかった。
「ねぇ…もぅ、入れるぅ?」
「は、はい!」
入れる…ついに、この時が…
でも、どうやって…?
僕は、動画で見たのを思い出し、体を上下に、前後に、動かした。
でも、そんなんで入るわけではないのだ。
「ふふっ」
その女性は、笑って、僕のモノを持って、そこへ、導いてくれた。
あぁ…ぬめっ、とした。“蜜壺”のような言い方があるが、それがよく分かった。
そして、締め付け!あぁ…
僕は、その状態で、前後に動こうとした…が…あっという間に…あぁ…出てしまった。
「…ごめんなさい。もういっちゃいました…」
その女性は笑顔のままティッシュを何枚もくれた。
僕はゆっくりそれを引き抜き、まわりを汚さないようにティッシュで液を受けながら、起き上がり、正座のような体勢になった。
「あの、こんなに早くて、やっぱり、不合格ですか?」
長く入れないと、少なくとも3分は入れないと、満足させられない、と何かで読んだことがある。
「そんなことないよ。長さじゃないよ。気持ちよかったよ」
そうして、その女性も起き上がり、僕にキスした。
「わたし、さやか、っていうの。これからもよろしくね」
「は、はい、よろしくお願いします…」
僕とその女性は、座って抱きしめあった。
その後、僕とさやかさんは再びシャワーを浴びた。さやかさんが洗ってくれた。
「じゃあ、わたし、仕事行くね」
さやかさんはそういって、洗濯済と思われる下着を出して着て、鏡の前に座っていろいろ準備を始めた。
「夕方からのお仕事なんですか?」
「そう」
その一言で会話は途切れた。
僕は、着てきた服を着る以外に、どうしたらいいのか分からなかった。
そのため、ちょっと勇気を出して、会話を続けてみた。
「どんなお仕事なんですか?」
「キャバクラ」
キャバクラ…夜のお仕事っていうのは知ってるんだけど…どんな仕事なのだっけ?
僕は聞いていいのかどうか迷っていた。
「え、えっと…」
「どうしたの?」
「ただいま〜」
玄関の方からまた別の女性の声がした。
「みっちゃんおかえりなさい」
さやかさんはそう言った。
ほどなく、その“みっちゃん”と呼ばれた女性は洗面所に入ってきて、僕を見て言った。
「そういちろうさん?」
「はい」
僕はいきなり呼ばれて、緊張して答えた。
ショートカットの黒髪で、僕より多分年下に見える。
「あたしはここの住人のみちよ。大学一年」
大学一年ということは多分18歳か19歳。やっぱり年下なのにタメ口なんだ…
「僕は、大学の工学部を出て、今はアルバイト…」
みちよは、それを聞いているのかいないのかのうちにさっさと服もスカートも脱ぎ捨てていった。
えっ…いきなり、やるのか?
さっきやったばかりなんだけど…出るかな…
「あ、あの、僕、さっきやったばっかりなんだけど……」
パンティー一枚になったみちよは、一瞬きょとんとした。そして、すぐに大笑いした。
「何勘違いしてるの?あたしは、家ではいつもこうなの♪」
そして、手を僕のモノへと伸ばした。
「勃ってるね♪じゃ、やる?」
そう、頭の中での不安とは反対に、体の方はもう準備ができていたのだ。
「あ、あの…」
いつのまにかさやかさんが鏡の前から立ち上がっていた。そしてみちよに何か耳打ちした。
「そうなんだ…じゃ、全部脱いで、ここに横になって」
言い終わらないうちにみちよも最後の一枚を自ら取り去った。