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「準備できてるよぉ」
その言葉のすぐ後、僕は空間に白い液を放った。
ゆきさんは多分連写モードとかを使った様子だった。
液はベランダのコンクリートの上にすべて落ちた。僕はティッシュで拭こうと周囲を探したが用意はしていなかった。
「あとで雑巾で拭こう」
その直後、ゆきさんはいくつかの画像を僕に送った。
「恥ずかしかった?」
「あっ;…はい…」
恥ずかしくない訳は無かった…
こういうことって普通はこそっと一人隠れてやるのが当然だ…
それなのにゆきさんの前で、しかもカメラに撮られていたんだからね;
「その割には…いっぱい出たんじゃない?…」
あっ;…確かに恥ずかしさの中に、“見られている”って…変な快感を呼び起こされてはいたけど;…
「写真見て」
そう言ってゆきさんは服を持って部屋へのガラス戸を開けた。
僕も、服に液がつかないよう注意しながら続いた。
テーブルの上のティッシュで手を拭いて、僕は届いた画像を見る。
ゆきさんはまだ服を着る様子はない。
ぅえっ?!…これが僕?
その画像を前に僕は言葉を失う…
「どう?…自分で言うのもなんだけど、なかなか上手く撮れてると思うの…」
確かにゆきさんの腕がいいことは認める…そうじゃなきゃこんな画像になる訳がないだろうからな…
「なんかこれが自分だなんて信じられません…」
自分では絶対に見ることの出来ない角度からの熱写の数々に、なんだか感動すら覚えてしまう…
「モデルがいいのよ…あきらさんだったらこうもいかないは…」
僕よりずっとイケメンで、モノだって僕なんかとは比べものにならない程大きいあきら先輩よりも?…
「そんな…あきら先輩には敵いませんよ;」
ゆきさんは多分お世辞を言ってくれたんだろうな…
「ううん…そういちろうくんだからいいのよ…見て、これなんか凄く綺麗…」
「あっ、いやぁ;…」
自分のをアップで見せられると、流石に照れてしまう;…