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官能リレー小説 - 複数プレイ

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 「女子?」
 「そう」

 のぼるは、カルビをかじりながら、続けた。

 「シェアって、こんなような格好で女子が歩いている、って本当なんだ…とか考えているまもなく、その人は『やります?』と言った」
 「そうなんだ」
 「よくわからず『はあ』とか答えたら、その人はその場で俺の肩を押して仰向けにして、チャックを開いて、俺の、それを、そこに押し込んだんだ」
 「それが、お前の初めてになったのか?」
 「そう、その人は、そのまま上下に動いて、俺は、なんだかよく分からないうちに、発射していた」
 僕は数日前の自分のはじめてを思い出していた。
 一応、シャワーを浴びたり、いろいろ教えてもらったり、したのだ。

 「そりゃあ、たいへんなはじめてだったな」
 「おお。しかも、その人は、事が終わったらさっさと自分の部屋に戻って…その人とは、毎日のようにやってて、ときにはこっちが上になったりもしたけど、今でも、その人のことは、下の名前が分かったくらいで、謎」
 「それはなんか、淋しいなあ…ほかのシェアメイトは?」
 のぼるは、もう一口ビールを飲んで、店員を呼ぶボタンを押した。

 「…そういえば、そういちろう、飲まないのか?」
 「この後、ちょっと約束があってな」

 のぼるは時計を見た。

 「何時?」
 「いや、時間は決まってない」
 「そうか…でもまあ、あまりゆっくりもできないな…」

 のぽるは、そういいながら、もう一杯のビールを注文した。

 「…そう、どこまで話したっけ?…俺のいるユニットは、男2、女2なんだけど、もう一人の男は、長期出張中とかで、いない」

 
 「もう一人の女子は?」
 「おお、その人は、結構仲良くなれそうな感じなんだ。いろんなこと話したり、一緒にシャワー浴びたり、その人の個室に入れてもらうこともできた。また、実現してないけど、リビングで一緒に飲むとかもできそうなんだ」
 「いいじゃん」
 「…なんだけど…その人、IT系の契約社員で…やたら忙しい。毎日終電に近くて、まだまともに会ったのは一回だけなんだ」

 僕もIT系だが、バイトでなので、時間いくらで働いている。下っ端だし、上から『○時間残業な』と言われなければ定時で帰れる。
 確かに、契約社員だと、かなり際限なく働かされる事はあると聞く。

 「それで、あまり話さない方の女子は、セックスのとき以外は基本的に部屋にこもってるし…と、一人になったとき、大浴場に行ってみた」
 「あるんだ。大浴場」
 「昔の二部屋くらいつぶしたらしい…よく、温泉スパは出会いの場、とか言うけど…それを実感することになった…うーん…」
 のぼるはビールを飲み干した。僕はのぼるの話を聞き続けた。

 「大浴場、入ったら一人の女性がいて『最近入ったの?』とかで話が始まって、話していると、気づいたらもう、キスが始まって、勃ってくると、バスマットの上に仰向けになっるように言われて、すぐにその人は上になった…」
 「そっか」
 「その人は、交流サイトで見たら…それが本当なら、だが30過ぎだった…まあ、全体的に年上が多い感じなんだ」

 のぼるの分のビールが運ばれてきた。彼はすぐにそれに口をつけた。
 
 「その人、連絡先交換してから時々『お風呂入ろう』とか『部屋に来ない?』とか言ってきて、たまには、断る口実無いと、応じている、けど…」

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