パートナーシェア 26
昼間のみちよがローションを持ってきていた理由が、改めてよく分かった。
「さやかさーん」
「あ、すみません、今、奥行ってます」
さやかさんが呼ばれた声がした。
「いいんですか?」
僕は舌を休め、塞がれた隙間から声を上げた。
「大丈夫じゃない?。よっぽどのお客さんじゃない限り、VIPサービス優先だもの。」
「でも僕、お金払わない訳だし・・モゴモゴ」
申し訳なさそうに言った僕の口は、さやかさんの襞に塞がれてしまう。
僕は餌を求める鯉のように、懸命に口をパクパクと動かした。
何分間か経ったのだろうか。結構長い時間舌を動かしていたような気がした。
そこは、僕の唾液以上には濡れてきたような気がした。
「もうそろそろ、いいかな」
視界いっぱいのさやかさんが一旦遠ざかって、そして、僕のモノの上に、腰を下ろした。
「ほんとはもっといろいろしたいけどね…そういちろう君、約束の時間があるでしょう」
そう言って、さやかさんは、腰を速やかに上下させ始めた。
「さやかさん…さやかさん…気持ちいいです…」
「あぁ、あぁ…出して…出して」
「さくら…さくら…」
隣からは、また別の男の声が聞こえている。当然僕たちの声も聞こえているのだろう。僕の興奮はますます高まった。
そして…
「あ、イクっ」
僕のその感覚と同時に、あの苦しかったリングから、解放された。
「くっぁ・・」
枷が外れるのと同時に、精液がどくどくとさやかさんの中に垂れ流されいてくのが僕には分かった。
それは普段のような勢いは無く、とっくの昔に射精した精液が、ただ出口を求めて尿道口から流れ出ただけのような、不思議な感覚だった。
それでもその量は、自分の股間にこんなにも精液が貯えられていたかと驚く程に大量で、さやかさんの膣から漏れ落ちるそれは、白い液溜まりをつくる程だった。
こんなにも大量な精液を出しておきながら、僕は残尿感のような物足り無さを感じずにはいられず、さやかさんに向け、懸命に腰を振り続けていた。
さやかさんとの結合点は、平常心だったら耳を覆いたくなるような"ガボォガボォ"という卑猥な音を、店内に響かせていた。
その音に誘われたのか、さくらさんが隣のパーテーションから顔を出した。
背後には繋がったままの客の顔もあった。
部屋の入口にやって来たのは、初めに接客してくれたあいだった。
あいの手招きでやって来たのは、外で客引きをしていた黒服と、あのりきくんだった。
その後ろには、多くのキャバ嬢と見知らぬ客達が集まって来ていた。
皆に見られている・・・
液溜まりの出来た僕の精液・・
剥き出しになった僕のお尻・・
そして、さやかさんに出入りして僕のもの・・
その恥ずかしさが僕を振い勃たせた。
全身体の血液が股間に集中し、一層に脈立つのが分かった。
「あ、あっ!
いいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜!!」
さやかさんの絶叫が響き渡った。