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「やっと大人しくなったようだな…
さくらさん、コイツ滅茶苦茶オレの好みっすよ!」
目を輝かすりきくんは、カチャカチャとベルトを解くと、パンツ諸共に制服の黒ズボンを床に落とした。
ごく…
聳え勃つりきくんの男根は、カリ高をクッキリと際立たせ、グロテスクに黒光っている。
僕は全身に鳥肌を立てながら、固く目を閉じる…
(ヤラりれちゃうのか?…僕は男に犯されちゃうのか?…)
そう思うだけで自分の非力さが情けなく、鼻の奥がつぅーんと白んだ。
その時だった。
「アナタたち何やってるの!!」
りきくんとさくらさんは慌てて僕の前から退いた。
「さやかさん…」
僕の涙で潤んだ瞳に写ったさやかさんは、正に女神だった…
「りき君」
さやかさんは冷たい声で言った。
「あなたの志向は知ってるけどね。この店の、嫌がるお客さんにそんな。警察に言ったら強制わいせつ未遂だよ。最近は男女間だとあまり適用はないみたいだけど、男同士だと警察もきっちり取ってくるよ」
りき君はあまり表情を変えない。
「まあ…警察が店に来たら、あいちゃんとか、アンダーの子を守れないし、言わないけどね…店長にも言わない。その代わり、そういちろう君の代金が0になるように調整しなさい」
「はい」
そのくらいで収まることを彼も認識していたのだろう。
「あなたは系列のゲイのクラブに行った方がいいんじゃない?」
「はい、自分でも、そう思います…では、会計の方を、何とかしてきます」
そう言って、黒服はズボンを穿いて出て行った。
さやかさんが現れてあわててズボンを穿かなかったところをみると、やはり性的対象が男だから女性に見られてもはずかしくないのだろう。
「さくら、まず、それを取ってあげて」
さやかさんはさきほどから僕を締め上げているリングを指さした。
「あら、この店最古参のさやかさんが外し方も知らないの?」
すると、さやかさんはポーチからスマホを取りだした。見ていると、ネット上のフリー百科事典とかで検索しているようだった。
「…ええと、最近のは簡単に外れるようにできているはず…」
さやかさんは僕の肉竿を唐突に握ると、リングが見易いようにその先端をグッと下に向かす。
「うっ・・;」
その行為は余りにも事務的で、これが僕の大切な性器であることなど、すっかり忘れてしまっているかのようだった。
「さくら、これってもしかして?・・」
さやかさんはさくらさんを睨むようにして見上げる。
「ええお察しの通り、そうくんのおち○ち○がリングの限界値に達しない限り、外れはしないは・・」
(え?・・)
その言葉を聞いた僕は、愕然とした。
僕の勃起は、男の貞操を奪われそうな時でさえ、常にマックス状態だったのだ。
「あら?それなら簡単ね。もっと大きくすればいいんでしょ?」
僕の落胆など知る由もないさやかさんは、赤い亀頭の先をピンと赤い爪先で弾いた。
「痛て!」
僕は反射的に腰を引いた。
「ふふっ。もうギンギンね。」
さやかさんは逃げる腰を追うように、指腹でぱんぱんに張った亀頭をぬるっと擦る。
「どうする?ここで外していく?・・
それには出さなきゃいけないと思うんだけど・・
それとも、ゆきさんに外してもらう?」
「あ・・」
そうだった・・今晩ゆきさんに認めて貰わなければ、僕のシェアは解消されるのだ・・
それには精力を溜めておく必要がある訳で・・増しては昼間にみちよと一発抜いてるのだから・・
それでもこんな状態では、ズボンを履き外を歩く自信も無かった。
「ど、どうしよう・・」
僕は涙眼で、さやかさんに泣きついた・・