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こんな思いをしているというのに、僕の昂りは修まりを見せてはいなかった。
それどころか、増々の力を持って布地を持ち上げているのだ。
「ほらね。そうくんは恥ずかしければ恥ずかしい程、興奮する体質なのよ。」
さくらさんは、僕のパンツに手を掛けると、それを徐々に下ろしていく。
ゴムがカリに引っ掛かり、先端が下に追いやられるが、それが外れると、弧を描きながら僕の腹をパチン!と打った。
「元気ですね。」
りきくんは迸った僕の先走り液を頬に光らせながら、感嘆の声を上げた。
黒く繁った陰毛から生え出た僕の肉幹は、経験の浅いことを顕著に物語り、淡くピンク色に濡れて光っていた。
「どう?りきくん。そうくんは童貞卒業したばかりなのよ。」
「どうりで綺麗な訳だ。マ○コ汁で黒くなってないや」
目を丸くしたりきくんは、僕の先端をピン!と指で弾いた。
「クッ!」
僕は眉を顰める。
「ダメよ、りきくん。そうくんはここでは出してはいけないのよ。」
さくらさんはそう言うなり、僕の根元にカチリとシルバーのリングを装着した。
「な、なんなんですかコレ!?外してください!」
僕はその冷んやりとした異触に、戸惑いの意志を隠せる訳がなかった。
「知らない?コックリングよ。それが着いている限り、イクことは無いは。」
「え?射精できないってことですか?」
僕は慌ててそのリングを外そうとかきむしった。
「そんなんで外れる訳ないはよ。そのリングはある意味、貞操帯なのよ。」
僕の聳え勃った肉竿は鬱血して赤く変色していく。
そんな僕を握り絞め、りきくんは気の毒そうに言う。
「いいんですか、さくらさん?童貞卒業したばかりのそうくんには酷じゃありません?
なんたって、イキたくてもイケない苦しみは、男にとっちゃ地獄にも等しい..」
「地獄・・・」
その言葉に全身に鳥肌が立った。
と同時に、戒められた肉竿は精道を浮き立たせ、ピクリと律動した。
「ふふっ。やっぱりそうくんはこういうのが好きなのね♪」
僕のことは置いておいても、どう考えてもS気があると思われるさくらさんはニヤリと笑う。
「もう・・勘弁してくれよ・・」
締め付けるリングによる痛みに耐えながら、僕はさくらさんに弱音を吐いた。
「"もう"って、まだ何も始まってはいないじゃないですか。」
膝を着いていたりきくんが立上がり、僕はその手で全裸に剥かれていった。
「や、やめてくれよ…」
僕は覆いきれない程に勃起した股間を押さえ、おずおずと後退った。
「止めてくれって…そんなにおっ勃ててちゃ、説得力なんて無いに等しいぜ…」
りきくんの言葉は既にタメ語に変わっていた。
「ふふ…大きな声出して、助けを呼んでみたら?
その代わり、その恥ずかしい姿…店の皆に見られちゃうけどね…
あっ!そっちの方がそうくんはお望みかしら?」
「ぅ…」
僕は言葉を失った。
勿論こんな姿を、大勢の前に晒す趣味など持ってはいないのだ。