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「今のそういちろう君は、立ち上がったら、公然わいせつ。でも、こうすると、真剣な少子化対策♪」
ノ、ノーパン!
みちよは、膝くらいまであるスカートをたくしあげ、僕に近づいてきた。そこには、最後の砦のはずの布は、無かった。
“真剣な少子化対策”っていうのは、3年前に警察の役人か誰かが言った言葉。
“18歳未満の児童に対する性的行為でも、真剣な少子化対策であれば、一概に青少年保護育成条例違反とみなすのは適切でない”のようなことを言ったお偉方がいた。
それが、昨日の会話に出てきた「中出しなら援交OK」という話につながったわけで、決して通達とかに“中出し”とか書いてあったわけではない。
その後、この言葉は18歳未満の話だけでなく、今のみちよの言葉のような用法でも、使われるようになった。
だからといって、僕がこれまで街中とかで人前でセックスするような人を見かけていないのは、それは今のところマナー違反と考えられているからと思われる。
…しかし…目の前の現実はそんな考察どころではなかった!
「あの、パンツ、はいてないの…?」
「そう、精子もらおうと思っていたからね〜」
みちよは、バックの別のポケットから何か液体を取りだして、その、精子を受け入れようとしている場所に、塗りこんでいた。
「それは?」
「ローション。急ぐ時でも楽に入るよ…さあ、無駄な抵抗はやめて☆」
みちよは"観念しろ!"とでも言いたげに、ローションで濡れた手を伸ばしてきた。
「うぁ!;ヤメロぉ:」
僕の足は意図も簡単にM字に開かれ、その中心に聳え勃つ肉竿をしっかりと握り込まれる。
「頼むよ・・ヤメよーょ・・・」
みちよの拳の先端からは、僕のピンク色の亀頭が顔を出していた。
「ふふ。何やかんや言ってたって、そういちろう君だって準備万全じゃない♪」
そう言うみちよは、僕の先端をグッと天に向けると、その尿道口に向け、滑ったローションを垂らしていった。
ひやっとした。身震いする。
もう、みちよのそこは、僕のモノに迫っていた…これからも一緒に暮らしていくのだろうみちよ。
もう、状況を受け入れる以外に、合理的な選択肢は残されていないように思えた。
僕は、この、つい昨日の昼までの僕の常識とまったく違う展開を、なんとか受け入れられるよう、目を閉じて昨晩を思い出していた。
遠くに送らなければならなかった子供に涙したみちよ、それでもさらに子供を産んで目標をかなえようとしているみちよ。
愛おしく思って何とか手を差し伸べようとした僕…みんな、偽りない気持ちだったはずだ。
僕がここで目を閉じたまま、僕の一部を渡すことで、みちよの目標に一歩近づくのなら…
僕のモノが、暖かいものに包まれた。
「あっ、あっ、あっ、あっ…」
みちよが、抑えた声でそのように言うとともに、体を上下させているようだ。
目を閉じているままなので“ようだ”という表現になる
…目を閉じていれば、ここが、都会の真ん中の公園の森の中なのだ、という状況も一瞬忘れることができた。