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官能リレー小説 - 複数プレイ

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 ピチャ、ピチャ、ピチャ…
 僕とゆきさんの舌の音以外聞こえない静かな状況だ。扉は閉まっていて、リビングの状況はまったく分からない。

 今日、二回出している状況だが、数分こういう状況が続くと、また、出そうになる…
 …どうしようか、考える間もなく、僕は液をゆきさんの口の中に噴き出した。

「…イクなら、言ってよ」

 ゆきさんはそう言った。でも、特に怒っている様子もなく、ティッシュで口の周りを拭くだけで、大半の液は飲み込んでくれたようだった。

 その後、またベッドに並んで腰掛ける状態になった。僕とゆきさんは、互いに明日のバイトのシフトの話をして、明日、また改めてきちんとセックスしよう、と約束した。



 その晩は、僕とゆきさんが、それぞれパジャマとジャージを着て、あきら先輩とみちよが、それぞれ何も身に着けずに、一緒にベッドに入った。



 朝の光で、アラームより前に目を覚ました。
(やはり生活時間が異なるメンバーの集まりなのでアラームの規則はあって、バイブレーションモードにすることになっている)

 思えば、都内で迎える初めての朝かもしれなかった。

 隣で寝ていたゆきさんは、もういなかった。そして、あきら先輩も、もう出かけたようだった。
 みちよは、よく寝ている。
 ベッドから出てみると、上ではさやかさんがよく寝ていた。

 2人を起こさないようにそっと部屋を出た。

 コンビニでパンを買って、リビングで食べ、そしてバイトに向かった。


「そういちろうくぅ〜ん♪〜」
昼飯に出るドアの前で、僕に声を掛けてきたのは、みちよだった。
「どぉ、どうしたのぉ?」
「待ってたの。一緒に食べようと思ってね♪」
そう言いながら、みちよは弁当箱が入っていると思われるバックを小さく掲げた。
「え!?マジにぃ?!」
そんなことは無体験だった僕は、驚きの声を上げずにはいられなかった。

「大学、近くなんだっけ?」

 大学名は会話で聞いていたのだが、文系の、というか、自分の専門と関係ない大学の配置はまったく頭に入っていなかった。

「そう、ここから歩けるところだよ」

 みちよはその地名を言った。なんとか、距離のイメージは湧いた。

「よくバイト先の場所分かったね」
「当然これで検索すれば分かる」

 みちよはスマホを示した。
 バイト先の名前くらいしか言っていなかったのに、よく調べる気になったものだ。

 ちょっと前、スマホに対比して存在した電話“フィーチャーフォン”ないし“ガラケー”は、現在ではほぼ姿を消している。
 しかし、もっと前に携帯電話の台数がが固定電話を上回った時でも“電話”という語が移行することなく、それが“ケータイ”と呼ばれたのと同じように、この端末は今でも“スマホ”と一般に呼ばれる。

「どこで、食べようか?」

 バイト先に部外者を入れるわけにはいかない。そして、みちよの大学に行くのも、地名を聞いた感じではすぐ近くではなかった。

「この先に公園があるから、そこで食べよう」

 僕とみちよは、そこに行った。
「へぇーこんな所に公園があったのか〜。」

みちよの案内してくれた公園は、うっそうと巨木が生え繁り、どこか都会を忘れてさせてくれそうだった。

「いい感じでしょ?奥に行ったら人も来ないし、ゆっくりできるんだぁよぉ〜」
みちよは”さあ、行こう"と言わんばかりに、僕の腕に手を絡めてきた。

上腕に当る柔らかな感触・・・
僕は昨晩見たみちよの乳房を思い出し、顔を赤らめた。

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