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官能リレー小説 - 複数プレイ

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みちよの手は、鍛えられて硬そうなあきら先輩の尻を握り、その双丘をぐっと左右に開いた。

僕の眉間に自然と皺が寄った。
男のそんな箇所を見たくはなかったが、あきら先輩の反応が見たくなった。

あきら先輩は、決して僕のように動揺することはなく、みちよの触手を楽しんでいるように見えた。


「恥ずかしいって感情が麻痺しているのよ。」
ゆきさんが小さくポツりと呟いた。

「え?」
僕は股間を両手で隠しながら、ゆきさんのテーブルに歩んだ。

「男の性器も女の性器も嫌という程メディアで氾濫しているでしょ?」

「あ、はい。。」
確かに一昔前の日本で施されていたというモザイク処理などは過去の話しで、
家族向けの映像にすら、勃起し男性器や濡れて襞を開く女性器が映し出されてはいた。

「だから、そういちろうくんみたいに見られて恥ずかしいって男の子、新鮮よ。」
ゆきさんの口調は相変わらず単調なものの、頬だけがゆっくりと上がった。

「あ、それはどーも...」
僕は"男の子"呼ばわりされたことに引っ掛かかったが、仕方なくゆきさんの隣に座り、あきら先輩の尻を、眺めるしかなかった。

「それまだ残ってる?つづき飲んだら」

 ゆきさんも、ビール風飲料を出してきていた。僕も、さっきの飲みかけを僕の前に引き寄せた。


「恥ずかしいって感情が麻痺…」

 僕は、さっきのゆきさんの言葉を繰り返してみた。

「そう。そういう話、周りで無かった?」
「僕、理系で、周りほとんど男ばっかりだったので…」
「ネットとかでも読まなかった?」

 そう、男の性器も女の性器も、ネットでもいくらでも見たけど、見たのはフィクションの画像だった。

「リアルの話は全然…というか、そういうリア充的な話は、えーと、意図的に避けてしまっていて…」

 リアルのそういう話を読んでも自分の環境とのギャップに落ち込むだけなので、タイトルを見て読まないか、読んでもフィクションと思った。思おうとしたのかもしれない。

 ゆきさんの頬が再びちょっと上がった。

「『リア充』…古い言葉を。意味分かるけどね。でも、その言葉を使うなら、今日から君も、リア充だよ」

 そういって、ゆきさんは僕に軽くキスをした。

 リア充…僕のモノは再び少し元気になった。
 
 ゆきさんは、テーブル上のタブレットに触れて、ニュースサイトを表示させた。
「ほら、たとえば“更衣室を使わず居室で着替える新人女子従業員にオジサンびっくり”のような記事があったり…今年は、あの政策転換から三年経って、そのとき高校に入った子たちが早ければ社会に出るので、そういう話がけっこう生じているみたい」

「あたしも、高二の途中から、更衣室使わなくなったよ…ああっ…あきらさん…」

 もう、あきら先輩の下になっていたみちよがそのように補足した。

「そういちろう君、新卒なんだっけ?」
「はい、3月に大学を出て…」
「大学では、その辺どうだった?」

 ゆきさん、調子はあまり変わらないが、ビール風飲料のせいか、多少口数が増えたように感じた。

「男ばかり、と言っても、女子は0ではないでしょう」

 そう…大学一年のときは、体育とか受けたので、女子更衣室があったのは覚えている。
 しかし、その後は、そもそもそこを通ることはなくなったので、それがどうなったのかはよく分からない。

…ちょっと思い出した。寮の風呂だ。
 僕のいた大学の寮は、僕が入るずっと前から男女共用のワンルームタイプで風呂は共同、だったのだが、あるとき『効率化のため』風呂を一つにする、というお知らせが流れた。
 寮に住んでいなかったし周りに寮生もいなかったので想像するしかなく“時間帯で分けるのだろうか”とその時勝手に思ったのだが、もしかしたら、一緒に入っていたのかもしれない、と今になって思った。
 僕は、そんなようなことをゆきさんに話した。
「そういう話だったら、多分、時間帯で分ける、も、やってたけど、遅い時間だと一緒に入っていたと思う」
 ゆきさんは、そのように推測した。

 ご飯を平らげて、ビール風飲料を一気にあけたゆきさんは小さめの声で言った。

「とりあえず、一緒にシャワー浴びようか?」

 そうして、ゆきさんはその場でジャージを脱ぎ始めた。

 
「あ…はい」

“恥ずかしいって感情が麻痺”って言ったことを実践するかのような動きだった。
 ゆきさんがジャージの上下を取ったら、あとはパンティーだけだった。ゆきさんはそれも何の躊躇も無く取った。
 僕が言えることでもないが、そこは、前の2人に比べるとあまり手入れされていないように見えた。

 そしてメガネをテーブルに置き、僕の方を向いて、微かに口角を上げ、僕の手を取って、浴室へと導いた。


 二人で浴室に入ると、ゆきさんはシャワーのお湯を出し、温まったらまず自分から洗い始め、それからシャワーを僕に渡した。

 ええと…
 さっきの、さやかさんが洗ってくれた場面が印象にあったので、どうしていいか分からなかった。

「女子と一緒のシャワー、初めて?」

 とまどっている僕を見て、ゆきさんは言った。


「い、いえ…」
「じゃあ、最初がさやかさんだった?」
「はい…」

 ゆきさんは、シャワーのお湯を浴槽に向けながら、言った。

「さやかさんは、風俗並みのサービス。私は、そこまではしない」 

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