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学級委員長はストリッパー?
官能リレー小説 - 職業

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学級委員長はストリッパー? 4

「まあ。私は自転車で営業に行っている手前があるから、行きは観光バスのバスガイドで別行動をとるけどね。帰りはたぶん一緒に帰れるよ。千夏はどうする?今週の公演は見学でも、ユウキといく?」
「いいえ!私も久子と同伴させてもらいます。フジュンイセイコウユウが無いかしっかりと見学させてもらいます。」
「2人がいくならユウキも一緒にいく!」元気にユウキも同意する。
本当に2人とも同級生かよ。と千夏は思ったが、胸のドキドキはさらにエスカレートしていた
木曜日
千夏は学校に登校していた。学校には、仮病で申し送っていたが、担任はそれ以上の詮索はしなかった。
普通であれば、病欠の次の日に出勤したのだから、「体調は大丈夫か?」だとか「熱は下がったのか?」など体調を気遣う言葉をかけるのだが、担任からはそっけなく、「無理をしなくていいんだぞ。」の一言であった。
担任だけでなく、クラス全員がそれとなく視線を合わせない。いつの間にか事情は伝わっているものらしい。
しかし、その情報を流したのはユウキでもましてや久子ではないことは千夏は分かっていた。
信頼しているというほうが正しいのかもしれない。久子はともかく、ユウキとはそれほど深い間柄ではなかったにしても、昨日一晩語り合ったなかで、親友とも呼べる絆が彼女たちの間に生まれていた。
ピッと電子腕時計が鳴った。携帯と電動しているタイプでメールが画面に表示されている。
もちろん学校では校則違反である。透明なプラスティック製の筆箱の中に読み取り防止シールを張って、潜ませてある。
 もちろん久子のアイデアである。
 あいつ、カンニングはしてないっていってたけど本当かな?
 と千夏は思った。久子は学校でもトップクラスの成績である。千夏としても、登校拒否の久子にまけるわけにはいかないと思っていたほどである。しかしまあ、久子の頭の良さはまあ本当だろう。
 千夏は携帯の中身を見た。
 「ユウキからちなっちへ。今日、曾おばあちゃんから特別公演の依頼きちゃった。ちなっちのうちに泊まり込み計画ちょっと無理かも。曾おばあちゃんもちなっちに会いたがってたから。代わりにうちに来てね。」
とそんな内容である。
 曾おばあちゃんてユウキが伝説のストリッパーだったっていう人?
 千夏は少し興味がわいてきた。

ベランダに出ると、この街の風景が一望できた。
地平線に消えた太陽の残り火が赤く地平線に広がり、今日の最後の残り火をてらしていた
街はすでに紺色に染まり、車のテールランプが赤い帯を作っている。
ユウキの部屋の一室で彼女の曾おばあちゃんを待っていた。

ユウキの家は郊外の療養施設を改良したものの一室であった。
この街のどこかの会社が、バブル期の福利厚生で建てたものらしい。
経営難で手放した施設をユウキの家族が買い取り、現在では賃貸用として運用している。
もともと交通としてはかなり不便なところなのだが、引退したユウキの祖母が、定期的にバスを麓や駅まで、運用しているおかげて、入居者はほぼ満員であるという。
 部屋にはよくキャンプで使用する音楽が流れていた。

「ユウキの家にくると、落ち着くというか、雰囲気作りやっぱりうまいよなあ。」
久子がシャワーでぬれた頭をふきながら、つぶやいた。手にはビール…と思ったが、そこは学級委員の手前普通のラムネが握られている。
「ありがとう。これ、曾おばあちゃんの教育なんだ。芸をするなら、いろんな音楽やリズムに触れなさいって。」
ユウキは小さな下でアイスクリームをなめながら、答えた
「おばあちゃんは自分の芸の練習にも、いろんな音楽を流すよ。その中で鏡をみながら一番ぴったりな表情を選ぶんだって。」
「なんか、普通の女優さんみたいだね。」
少し意外そうに千夏は答えた


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