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エッチな自動車教習所
官能リレー小説 - 職業

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エッチな自動車教習所 2


適性検査は、脳トレというか知能テストのような内容だった。
無数に並んだ枠の中に制限時間内にひたすら△を書いていけ…など、車を運転するのに最低限必要な集中力や知能があるかどうかを見るのだろう。
あとは倫理や常識に関する文章に対して『はい/いいえ』形式で答えさせられた。
でも中には『女性の胸は大きい方が良いと思う』、『スレンダーな女性よりポッチャリした女性の方が好きだ』など、明らかに運転に関係無さそうな文章も複数混ざっていた。
その事を除けば、至極普通の検査だった。
そう、検査自体は…だ。
問題は環境。
具体的に言うと監督役の川崎さん…一体どこの世界に全裸の女性を目の前にして受ける適性検査があるものか。
全然集中出来やしない。
「ほら!もうちょっとで時間よ〜!ファイト!ファイト〜!」
そんな事を言いながら僕の目の前でおっぱいをタップンタップン揺らしたり、おもむろに席を立って僕の後ろに回り込み、いきなり背後から抱き付いてきたり…もう意味が解らない。
…いや、これで集中出来ないようなら車を運転する資格が無いと言いたいのだろう。
だが思春期真っ只中の高校生男子(しかも童貞)には正直キツすぎだ。
そんなこんなで実技試験が始まった。
用意された車は明らかに異常なものだった。紫色の試験管にタイヤが付いたような形状をしていたのだ。
タイヤもうっすら発光しており、車というよりは近未来の戦闘機のような先進的な形状だ。
「この車は通称【ワーム】と呼ばれているものです。貴方はこの【ワーム】に乗り込んでもらって、試験場内の決められたコースを走行してもらいます」
「普通の自動車じゃないんですか?僕は免許を取るつもりで入学したのですが。こんな奇妙な乗り物に乗るつもりなんてありませんよ」
「貴方は選ばれたのです。この自動車学校は世間一般でいう自動車学校とは少し違うのですよ」
「まあそれは今までの授業で何となく察していましたけどね…」
「【ワーム】の適合者はごく僅かです。そして【ワーム】を使いこなせる人間は更に少ないのです。貴方はその貴重な人間の一人に選ばれたのです。どうか自信を持って下さい」
「よくわからないけど、そこまで言うのなら…。わかりました、ここまで来た以上やるだけやってみます」
「では、こちらへどうぞ」
僕は覚悟を決めて【ワーム】と呼ばれる車の前に立った。
すると僕の身体を何かが包み込む感覚があった。
全身に力がみなぎる感じがして、気が付くと僕は裸になっていた。
「ちょっ!?何ですかこれ!」
慌てて自分の股間を隠す僕。
しかし次の瞬間、紫色の光を浴びせられると僕の体は【ワーム】の操縦席へと転送されていた。
外から見れば素っ裸の僕が紫色の試験管の中に閉じ込められているように見えるだろう。
操縦席にはシートは無かった。体のあちこちに吸盤に似た物が貼り付いて、それが僕の体を操り人形のように空中に固定していた。
『それでは試験を開始してください』
アナウンスが流れると同時に、【ワーム】のエンジンがかかった。
「うわぁあああああっ!」
思わず悲鳴を上げてしまう僕。
【ワーム】はまるで生き物のように動き出し、股間に装着されたひときわ大きな吸盤が脈打つように点滅を始めた。
『試験開始まで3秒、2、1、スタート!』

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