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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 94

「ふふっ・・一馬くん、お尻でイチャったね♪」
復活した真帆が、悪戯小僧のように覗き込んできた。

「コイツゥ!」
僕は真帆に向けて拳を上げた。

「キャッ!」
真帆は身を縮こませ、ぎゅっと目を瞑る。

僕はそんな真帆に顏を寄せると、チュッ!と啄むようなキスをした。


真帆は少し驚いた顔をするが
「…もう」
頬を赤くさせ、拗ねたような顔をする。

「驚いたのはこっちもなんだからな」
「真帆ばかり攻められるのもなぁ〜」
「僕だって、男なんだから…」
「…でも、良かったよ。一馬くん、大好き♪」
真帆に、頬にキスされた。

こちらに向かって笑顔を見せる。
…その顔が、いつも以上に可愛く見えた。

そこに性的興奮はなかった。
僕自身はすっかりと萎え、太腿の上にダラリとしなだれていた。
純粋に真帆を可愛いと思えたのだ。

尿意が催し、僕は腰を上げる。
セックスの後、不思議と小便をしたくなるのは何故なのだろう?

部屋を出てトイレに駆け込む。
「…しちゃったな」
用を足しながら、自然とそんな言葉が出る。

ミキさんと真帆は血の繋がった姉妹だ。
当の2人がそれを知らない中で、2人いっぺんに抱いた…
でも、不思議と、後悔はしなかった。

2人に総べてを曝け出した行為の後だけに、後ろめたさなど微塵も感じなかった。

それは、ヤラレる前にはあれ程に抵抗を持っていた、男のプライドと同様に、終わってしまえば何ということも無いのではないかとさえ思えた。
現に、射精の瞬間の気持ち良さは、ミキさんの中の自身よりも、寧ろ真帆の指にあったのだ。

そう考えると、今まで自分が信じてきた世間のモラルや常識などはまやかしだと思えた。

愛す女がたまたま姉妹であるに過ぎない・・
愛する女を抱くことは、男として当然なのだ・・

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