海で・・ 1077
ミキさんにそう言って貰えると、誰に言われるよりも嬉しい…
僕が今までいろんな女性と経験を踏んできたことが報われた思いすらする…
「まだまだです…もっともっと僕を感じてください…」
そう言いながら腰を回転する…
いつまでもつかは自信ないけど、今出来る僕の全てをミキさんに見て貰いたかった…
シートにミキさんの身体を押さえつけ、覆いかぶさるように自らを送り込む。打ち付ける。
「あっ、あっ、ああぁ、ああぁっ」
ミキさんが切ない声を上げ続ける。
「好きだ、ミキさん、誰よりも、愛してる…」
普段なら恥ずかしくて言えないことも、今ならこうして堂々と言える。
「ああぁ、ぁあんっ、好き、私も、好きぃっ!!!!」
「嗚呼ミキさん!…僕の全ての始まりはミキさんからですからぁ!…」
そう本当に…去年のあの夏の日から僕の何かが変わり、大変な何かが始まったのは間違いないんだ…
「あぁぁ一馬くん!!…もう…もう!…」
ミキさんは瞳から一筋の涙をスゥーと流しながら、僕の背にしがみついてきた…
ミキさんが感じるこの顔が一番見たいんだ。
「ああ…ミキさん、もう、出ます」
「いい、いいよ、私も、私も…もう」
「イキます…」
背中を掴む手に力が入る。
歯を食い縛って熱い熱い塊を一気に放出する。
「ああ…ああああ〜…」
ミキさんの身体から、力が抜けていく。
そんなミキさんの腰を抱き抱え、僕は暫くの間腰を小刻みに振っていた…
「はあはあ…」
最後の一滴まで搾り出すと、僕は熱い息を吐きながらミキさんの上に崩れ落ちる。
狭い車内に立ち込めるのは、僕の汗と精液の臭いだ…