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トライアングル
官能リレー小説 - 年上

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トライアングル 5

「なんか大変ですね」
「うーん、そう聞こえるかもしれないけど、進学してたとしてもいずれお家を手伝うつもりだったし…それに、従業員の人たちもみんないい人だし」
明日香さんは明るくそう言う。
日々が充実してるからこそ、こういう顔ができるんだと思った。

それから少しして、明日香さんがよく行くという定食屋で夕食。
値段の割にボリュームがあって、学生にはありがたい店だった。名前と場所を覚えておこう。

「ごちそうさまでした」
「いやいや、さすが男の子は食欲があっていいと思うよ」
「自分の選択肢も増えたし、友達にも勧めてみます」
「いいことだね」
明日香さんはニコニコしながら言う。本当にいつも笑顔で可愛らしい方だ。

「ところでさ」
「はい?」
「さっきからずーっと、おっぱい見てたよね?」
「へっ!?」

図星だ。
さっきから美味しそうに自分のメニューを平らげる明日香さんと、その胸にたわわに実る乳塊を交互に見ていた。
よく食べる人だ、そしてその栄養はすべてここに向かうんだな、って感じで、まさに…

「………」
「ふふ、正直に言っちゃったほうがいいぞー」
「ごめんなさい」
「謝ることないさ。男の子の視線が集中するのは昔から慣れっこだから。それに、欲望に正直な子は大好きだなっ」

失礼かもしれないことを頭の中で考えているのに、目の前の明日香さんはニコニコと輝くような笑顔のままでいてくれる。

「梓や結衣とは、あの後会った?」
「いえ」
「じゃあ、やってもないわけだ」
「い、いえ…」
「??」

明日香さんがん?と不思議そうに首を傾げる。ここは正直に言うべきだろうか。

「あ、あの…梓さんとしました…あの時、夜中に」
「あはははっ、そーいうことかぁ」

正直に告白すると、明日香さんは豪快に笑い飛ばす。

「梓ったら、普段はほわほわしてるのに、やるときはやる子なんだよなぁ」
「あの…」
「ふふ、誰かと先にやっちゃったくらいで、とやかく言うことなんてしないよ。むしろ潔く白状しちゃう英人くんの素直さが、私は好きだな」
「はあ…」

「そうだ!いいとこ行こ♪」

支払いを済ませ店を出て車に戻ると、明日香さんはその「いいとこ」に向かって車を走らせる。

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