トライアングル 1
大学1年生の冬休み。
趣味が合う悪友とスノボを楽しむ為に雪山を訪れた。
まあ目的はそれだけじゃなくて、ゲレンデなら可愛い女の子もいるんじゃないかと淡い期待を抱く…モテたい男のベタな考えだ。
しかし、現実はなかなか厳しかった。
「うまくいかないよなあ」
「いけるかも、って思ったら彼氏がいたりな」
残念ながら成果は得られなかった。
気をとりなおし、その悪友が見つけたという旅館で一泊する。
かなりの穴場で宿泊費も安かったらしい。
しかも混浴露天風呂。
…正直こっちではあまり期待してないのだが。
「俺たちのほかに客いるのかな」
「いない方がゆっくりできるんじゃね?」
「でも女の子になぁ…」
「それはもう諦めろって」
車を止めて旅館に向かおうとすると、駐車場にもう一台の車が来た。
軽のワゴン。
気になるのでちょっと様子を見ようと待っていると、降りて出てきたのは3人の同世代か、ちょっと年上くらいの女の子。
「んー、ここまで長かったなぁー」
「うわぁ、ホントにあったよ、旅館」
「もう、梓も結衣も疑ってばかりなんだから」
「でも明日香、途中で道迷ってたでしょ」
「レベル高いぞ、かなり可愛いし巨乳だし」
「まあな…男はいなさそうだな」
しばらく彼女たちを見ていると、3人のうちの1人がこっちを向く。
「あなたたちもここにお泊まりするんですか?」
「ええ…まあ」
「偶然ですねー、学生さん?」
「はい」
ライトブラウンのショートカットの女の子。
グイグイ引っ張るタイプの子みたいだ。
その後ろにいるのはウェーブロングの子と、黒髪ストレートの子。
皆可愛い。
「いくつ?」
「19です」
「お、年下かあ。私たちは21。向こうの2人は学生だよ」
3人は高校の同級生だという。
最初に話しかけてきた津野明日香さんは高卒で就職したらしく、今回の旅行を計画したのも彼女だという。
秘湯めぐりが趣味だとか。
後の2人は三上梓さんと西部結衣さん。
どちらも、明日香さん含めて3人、なかなか、タイプな人たちだ。
「藤林英人です…こっちは…」
「あ、松原健太です!」
「英人くんに健太くんね。一緒にいきましょ♪」
明日香さんが俺の腕をとって組んできた。
すごい、何カップあるのかわからない巨乳が、腕に当たってる。
それだけで股間が熱くなる。バレたら不味い。でも嬉しい。
少し歩くと風情ある建物が俺たち一行を待ち構えていた。
よくこんなところを健太は見つけたもんだ。しかもネット予約できるなんて。
で、手続きは別々、のつもりだったが
「ご宿泊はあなた方二組だけなので、ご一緒のお部屋をご用意しても」
「えっ?そんなことできるの?」