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トライアングル
官能リレー小説 - 年上

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トライアングル 12

デート場所は結衣さんが選んだ、電車で40分ほど揺られて着いた港町にある水族館。
最近リニューアルオープンしたらしく、結衣さんはずっと行きたい、と思っていたそうだ。

「デートで行けるなんて嬉しい」

いちいち見せる笑顔が天使。まだその時でもないのに、その時を今から期待してるのがおかしいのに、俺の下半身が高ぶるのは一体…

「イルカのショーが見たいな」
「もうすぐ時間ですね」

運よくイルカショーは一番前の席で見れた。
水しぶきが降りかかっても結衣さんはずっと笑顔だった。

「大丈夫ですか?髪、かなり濡れちゃってますけど」
「大丈夫。これもご褒美みたいなものだよ」
水しぶきで濡れた結衣さんの髪。光に当たってキラキラと輝くと、一層印象的に見えた。
結衣さんは可愛いから、余計に魅力的で、ドキドキする。

ショーの後も様々な魚が泳ぐ水槽を一緒に眺める。
隣にいる結衣さんと手をつなごう、と思ったら、結衣さんの方から腕を組んできた。

豊満すぎる胸が腕にモロに当たってる。意識するなと言われても意識しちゃうじゃないか。結衣さんはわかってやっているのだろうか。こっちは股間がヤバい。

結衣さんはそれからずっと俺にくっついて離れなかった。
そしてデートは終わりに近づく。気づけばもう夕方だ。

「ねぇ、英人くん」
「なんでしょう」
「もうちょっと、一緒に居たいな…」

そういう顔されると、断れるわけないじゃないか。

「英人くんは、一人暮らし?」
「ええ」
「私実家暮らしだから、英人くんのお家に、いいかな?」

「え、えっ…」
一瞬思考停止した。
初めてのデート、いや、結衣さんからしたらデートなのかわからないけど、それで一方の自宅に行くなんてこと、あるの…?

「もっと、英人くんと一緒に居たいって思ったから…ダメ?」
「い、いいえ、そんなこと…俺も嬉しいです」
「ふふっ、やったぁ♪」
ああもう、その笑顔反則です…

「あの、親とか、家の人には…」
「私にはもっと遊べなんて言ってくるくらいだから、大丈夫。お泊りしちゃおうかなぁ」
「あ、あの、俺の部屋、そんなに…」
「いいのいいの。そういうの気にしないから」

結衣さんはお構いなしに話を進め、俺の一人暮らしの城に初めての女性を迎えることが決まってしまった。

「あの、ホント俺、人呼べる部屋じゃなくて」
「何なら私お掃除しちゃうよ?大好きだから♪」
「い、いや、結衣さんお客様ですし、そんな…」
「英人くんのためなら、何でもするっ」

これは、まさか
結衣さん、もしかして以前付き合ってた人がいて、その人が、まあ、アレな人で、その人とは関係が終わって……明日香さん、それで俺にあんなことを言ったのか。

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