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トライアングル
官能リレー小説 - 年上

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トライアングル 11

「ありがとうございます♪」

ちょっと顔を赤くしながらも、満面の笑顔。
知ってる人だけに、こっちもすごくドキドキしてくる。
いつもより時が過ぎるのが長く感じるような気がした。

何か一言二言会話でもしたいな、と思ったけど結衣さんは仕事中だからそれはぐっと心の中で堪えた。

パンはすごく美味しかった。結衣さんが作ってるわけじゃないのに、なんでだろう。

夜、結衣さんからは「ありがとう」というメッセージが来た。

明日香さんの勧めがなかったらまず店には行かなかっただろうから、ここは明日香さんにも感謝するしかない。

「英人くんがお店に来てくれてすごく嬉しかった。バイト中だけどずっとドキドキしてたんだよ」
メッセージの文字からも結衣さんの人柄が滲み出てくる。本当に優しくていい人だ。
俺は店に行った理由…明日香さんから言われたことも正直に明かした。

「ありがとう。明日香ちゃんはわかってたのかもしれないね」

何を…?と思う。

「明日はバイト休みなの。英人くんが良ければ、会えないかな?」

「明日…かぁ」

頭の中で何か予定があったかなと考える。
午後からだったら時間があるな…

「いいですよ。楽しみにしてます」

結衣さんから待ち合わせの時間と場所を記したメッセージが来て、それを確認して眠りについた。

……結衣さんとのデート?を想像してなかなか寝付けなかったんだけど。



翌日、結衣さんとの待ち合わせ。
明日香さんの時以上に緊張するのは…

「英人くんだから大丈夫って思うけど、結衣には優しくしてあげてね」

と、明日香さんからメッセージがあったからだ。
結衣さんは何かトラウマでも持ってるんだろうか。すごく気になった。

そんなちょっと余計な思いを抱いていると、道路の向こう側から結衣さんが小走りでやってきた。
少し駆け足なだけで、あぁ、豊満な胸が揺れてる…

「ごめん、待った?」
「全然、俺もさっき着いたとこですから」

「よかったぁ」
はにかんだ笑顔がとても可愛らしい。結衣さんが2歳年上であることを忘れてしまう。まるで同級生と付き合っているような感覚だ(結衣さんが童顔であるのが最大の理由だ)。

「英人くんとのデート、楽しみにしてたんだ」
「デート……ええ、そうですね」

今日はとにかく、結衣さんを楽しませたい、それに集中していた。

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