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海街性春譜
官能リレー小説 - 年上

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海街性春譜 9

「ふふ、汐海くんったらすっきりした顔して…もう“男”になったのかしらぁ?…」
カナがリエの脇腹を小突く…

「それはまだよ…お楽しみはゆっくりとっとかなくちゃぁ〜…」
ニタリ顔のリエ…
まだ最後まではいってはいないとしても、充分に汐海くんの身体を楽しんだことは明確に分かった;…

汐海くんは汐海くんで、ちょっと恥ずかしそうながらもなんだかスッキリしたような顔。
ちょっと男らしくなったような気がするのはそんな経験をしたからかな?

「で、どこに行くの?」
「寮に汐海くん入れるわけには行かないでしょ」
「それはやっぱカナ…いいよね?」
「もちろん!」

「カナさん…?」
「そ、カナはね、うちの大学の理事長の孫娘なんだよね」

「ぇっ?…海南女子大の理事長って…」

「そう、お祖父様はこの土地一帯を支配していた竜崎家の当主でもあるのよ…だから汐海くんの阿南家は竜崎家の分家筋…家系的に私と汐海くんは遠い親戚ってことになるんだと思うは…」

カナ…竜崎華菜は、幼い頃をこの港街で過ごしていた。
その後ここよりずっと北にある都市部の学校に通うため街を離れた。

それが海南女子大の系列の中学校で、華菜はそこで今いる4人の友人と出会ったのである。
お嬢様と見られ周りから敬遠されがちだった華菜に気さくに接してくれた恩人なのだ。

「カナさんが竜崎家の方だとは全く知りませんでしたよ…何たってこの地域一帯は、竜崎家があってこそ成り立っているんですからね…」
「それはもう昔の話しよ…こんなに寂れてしまったんですもの…」
「でも、あの華やかし頃を復活させる足掛かりとして、海南女子大の校舎をここに新設していただけたって聞きました…」

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