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海街性春譜
官能リレー小説 - 年上

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海街性春譜 1

風光明媚な長閑な港町。
最近になって小高い丘のある地区に女子大のキャンパスができた。
少し寂れかけていて古くから住んでいた住民たちは、将来の街の行く末を心配していたがこのキャンパスの完成により町はかつての賑わいを取り戻しつつあった。


春になり、海南女子大に新入生がやってくる時期になった。

「うーん、海がきれい!」
「ここで4年間過ごすんだね、楽しみ」
「いろいろ街の中歩いてみない?」
「うーん…そうだね…」

5人の新入生たち。
学生寮のある丘から下って港町に向かう途中だ。

「あっ」
彼女たちの目の前を、中学生くらいの少年が通りかかる。

「ねぇ、キミってここにずっと住んでるでしょ?」
「えっ、あ……は、はい…」

「よかったら、ちょっと案内してもらえると嬉しい、かな」

図々しいお願いだとは思いながらもどこか観光客気分…
それに目の前の少年の美少年ぶりに心が舞い上がっていたのも確かだ…

「あっ……別に構いませんけど…」
少年の顔がみるみるうちに赤らんでいくのが顕著に分かる…
5人もの歳上の女性に突然こんなお願いをされて、緊張するのも当たり前かしらね…

「おっ、カナ、早速逆ナンだ!」
「ユキ、やめてよそれ…」
「ん〜、でも可愛い子じゃない、地元の子なのね」

5人が5人、それぞれ個性ある美人美少女揃いで少年は恥ずかしがりながらも彼女らを見比べてしまう。

一番最初に声をかけたカナは小柄だが可愛らしい顔立ち。
ショートパンツから覗く太ももはむっちりしている。

それに比べ、カナをからかったユキは細身のモデル体型…
カナと並ぶとその伸長の高さが際立って見える…

「君、名前は?…」
「あっ;…汐海…阿南汐海です…」

「あらぁアナンシオミだなんて、この土地にぴったりな名前ねぇ…」

「あっはい…阿南の家は、先祖代々この土地の地主なんです…」


「へぇ、地主って、すごいお金持ちの子だってこと?」
「ちょっとミサ、あんたお金に目がくらんでない?」
「ミサは苦労して育ったからそういうの目がないのよ」

汐海は目の前で繰り広げられる自由奔放すぎる年上美人たちの会話に目を白黒させた。
クラスの女子にはいないタイプの人、女の人との会話すらそんなにない。

汐海の視線はやはりというか、そのうちの一人、リエの豊満な胸元に行ってしまう。

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