君が好き。 10
栞さんは俺と唯さんから少し離れ、自らを慰めながら俺たちを見つめる。
「んっ、んっ、ああ…それ、そこ、いいの」
「唯さん…」
「樹くん、上手。気持ちいいよ」
初めてでどうしたらいいかわからない俺に、唯さんは優しく言ってくれる。
「あっ!ああ〜ん、そこ、弱いから…」
唯さんが俺の手を下半身に誘う。
ヌルッとした感触…
これはジャグジーの水滴とは明らかに違っていた…
「これって……?」
「ふふ…女の愛液よ…樹くんのこれと一緒ょ…」
唯さんは密着した俺の先端に手を伸ばし、尿道口を指先で刺激し始める…
「あう、う…そこは…」
「ね…ヌルヌルしてるでしょ…男も女も、気持ちいいと一緒なのよ…」
唯さんの熱っぽい声が耳元に響く。
俺は負けじと唯さんの割れ目を探り、滑りを感じる部分に添いながら動かす。
「んっ、あっ、そこ…ソレ、いいよ…」
唯さんが少し身体をビク、と揺らす。
その向こうで栞さんが切ない声を上げていた。
俺が見ていることを意識してなのだろう…大きく開いた股の中心は俺から丸見えだ…
しかもソコに宛てがう指を左右に開き、ソノ濡れ光った肉色の中身を俺に見せつけてくる…
ゴクッ…
俺は目眩にも似た感覚の中で、喉の突起を大きく上下させる‥
栞さんはそんな俺に微笑みながら、襞に宛てがっていた自分の指をゆっくりと膣の中へと埋没させていく…
栞さんはひときわ大きな声を上げ、ギュッと瞳を閉じ、背中を軽く仰け反らせながら自らの胸を掴む。
その姿に、股間は否が応でも反応する。
「うあっ!?樹くん、さっきより大きくなってるっ!?」
「あっ、ごめんなさい…」
「すごい、元カレでもこんなにならなかった…ああっ、入っちゃうっ」
戸惑う唯さんを、そっと羽交い絞めにしてみる。