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君が好き。
官能リレー小説 - 年上

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君が好き。 27

「無理しないで…俺に掴まって…」
取り敢えず栞さんの身体にコートを掛け、俺も急いでズボンを穿く…

ゴンドラが下に着くと、出発の時、笑顔で見送ってくれた係員のお姉さんがまた出迎えてくれる…

「大丈夫です?…」
俺が抱き抱えるようにしている栞さんを見て、心配そうに声を掛けてくれた…

「はい、全然大丈夫です!」
ニッコリ笑顔で答える栞さん。
なんか、その姿が余計に可愛いんだからもう…

「しっかり支えてあげてくださいね、彼氏さん!」
「は、はい…」
…彼氏ですか…

しばらく歩いて栞さんをベンチに座らせる。
「ありがと。もう大丈夫」
「ホントですか?」
「うん。それより樹くん、この後私の家に、行こ?」

「栞さんの家?実家ですか?」
「ううん、違う違う。今は妹と2人暮らし」

栞さんって妹がいたのかぁ〜…
”姉妹”ってなんだかいいよなぁ〜…
僕には女兄弟がいないんで、尚更にそう思ってしまう…

「妹さんは、今家には?…」
「大丈夫心配いらないは…あの子、今日デートって言ってたから…」

なんだ;…彼氏持ちか;…

「妹さんは高校生?」
「うん、サッカーをやっていてね、高校、私の母校でもあるんだけど特待生でね」
「親元を離れたんですね、栞さんも」
「私もサッカーやってたんだ、でも一年の夏に試合中に大怪我してね…妹は私の分まで頑張る、って言ってくれたんだ」

いい妹さんだな…
それに栞さんもいいお姉さんだというのが伝わってくる。

「ああ、また元の服に戻っちゃったんだ」
「だって、あのままじゃ帰れないじゃない」
「そういえば、妹さんはどんな制服?」
「こんな感じ?」

ふたりで遊園地の出口に行くまでに色々話す。観覧車の中で最後までしたのはきつかったかもしれない。映画館よりはマシだけど、多目的トイレという選択肢もあったと思う。スマホで妹さんの画像を見せてもらった。分かりやすくていいけど、新たな疑いが俺の中で持ち上がりそうになる。

「なんかギャルっぽいね。黒いし」
「運動部だから、焼けてるの。中学生から見たら、高校生も大人びて見えるの」

なんだかはぐらかされたみたいだけど、それ以上は妹のことには触れずに帰路についてデートを終えた。
それからは栞さんからも連絡がないと思っていたら、隼人から香帆さんが会いたいと伝えられたので、約束の日に最初に会ったプールリゾートに行く。
今日は香帆さんのゲストとして入る。隼人はここで会った三人でなく高校生とデートらしい。

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