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インキュバス・ハンター
官能リレー小説 - 異種姦/獣姦

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インキュバス・ハンター 5

隊長は何やら聞き捨てならない、何やら物騒な結論を出すと。
ギリギリのところで踏みとどまっている隊員たちに命令した。
「おい、おまえら。何ボーッとしてんだ?
 さっさとその色気のねえ服脱いで晶を手伝え」
「・・・!」
「え、ええっ!?い、いいんですか!?」
「いいも何も・・・俺がヤリたいっつってんだ。道具のおまえらは黙って使われてればいいんだよ」
隊長の言葉に隊員たちは黄色い声を上げ、嬉々として服に手をかける。
そんな中、1人だけ隊長に反論するものがいた。晶だ。
肉棒を独占できなくなるのが嫌なのか、それともまだ部下としての矜持が残っていたのか。
彼女はあわてたようにみなを止めようとした。
「ちょっ!?だ、ダメッスよ隊長!
 忘れたんスか!?こないだ、車内で乱交パーティかまして車両科だけでなく上からいろいろ言われたの!」
「あーあー、そんなの気にすんな。
 車両科どころか、あそこにいる女たちはみんな口だけだし。
 上だって文句言うだけで何にも出来やしねえよ。だって・・・」
バリィッ!
その瞬間、隊長の着ていたパワードスーツの背中がはじけ、そこから黒く輝く数枚の細長い板が出現する。
昆虫の翅を思わせるそれを見て、晶は真っ青になり。
服を脱いでいた隊員たちは驚きに動きを止めた。
隊長が出したらしい、その黒い板はそれだけ重大な意味を持っていたのだ。
みなが固まる中、隊長はひとり不敵な笑みを浮かべて言葉をつづけた。
「だってオレはおまえらを好きにしていいって条件で協力しているだけの、ただのインキュバスなんだから」
「た、たたた隊長っ、や、ヤバ、それヤバっ、ヤバすぎですって!
 し、しまって!早くそれしまってくださいっ!」
「そそそそうですっ!隊長だって知っているはずでしょう!?
 インキュバスは縄張り意識が強いんですよ!?
 早くしまわないと市内中のインキュバスがっ・・・!!」
隊員たちがテンパりながらインキュバスの隊長を説得している間に、彼女らのあわてる理由やインキュバスがインキュバス・ハンターなんてやっているのか、そのあたりを説明しておこう。
インキュバス。
その起源は不明だが、男なら食い殺し女なら繁殖の道具として犯す凶悪な生物としてはるか昔から存在していた。
その種類は多種多様で、下水道にいたような不定形の触手生物から無数の目玉を持つ肉の塊、人間や動物の形をしているものまである。
中でも隊長は特殊なタイプ。彼は人間から生まれてきたインキュバスだ。
ここで誤解しないように説明しておくと、隊長はインキュバスと人間の間に生まれた混血ではない。
正真正銘、純粋なインキュバスである。
ちょっと説明がややこしいのだが、隊長いわく「自分は女の胎内に侵入することで生まれ変わることのできるインキュバス」とのこと。
つまり彼は母体の卵子と結合することで、母体そっくりのインキュバスになることができるらしいのだ。
ちなみに隊長の母親は彼の最初の被害者・・・もとい奴隷第1号として彼の家を守っている。
擬態能力としてはこの上ない最高の能力であるが、もちろんリスクもある。
たとえばこの男、他のインキュバスと比べて身体能力が著しく劣る。
むろん人間としては別格だが、パワードスーツや銃器で自信を強化していなければインキュバスと戦うことすらできない。
またインキュバスとしてある意味必須であるはずの複数の生殖器を持っていない。
つまり触手状の肉棒を股間からうじゅうじゅと生やしたりすることはできないのだ。
できるのはせいぜい体格や肉棒などのサイズをある程度変えることくらい。
インキュバスとしては極めて脆弱なタイプと言える。
なのに他のインキュバスと同じように縄張り意識が強く、たくさんの女を囲いたがるのだからタチが悪い。
隊長は幼いころ、自分の縄張り(行動範囲)で次々とメスを奪っていく他のインキュバスを見て、かなりつらい思いをしたらしい。
そしてそのストレスが我慢の限界に達したある日。彼は名案を思い付いた。
自分の力だけで殺せないのであれば、他のところから力をかき集めてやればいいと。
幸い隊長はインキュバスとしては最弱だが、それでもその強さは人間と比べるべくもない。
彼は国を、世界を相手に交渉を開始した。
自分にはインキュバスを殺すための知識と技術がある。
それを提供してやるから、その代償として力と女をよこせ―――と。
普通ならばこんな荒唐無稽なこと、誰も信じはしないだろう。
しかし隊長の人間にはない能力と、数々の現実を目の当たりにした人間たちは信じざるを得なかった。
こうして世界は隊長を名乗るインキュバスを中心にしたインキュバス・ハンターを非公式ながら組織した。
これによりインキュバスによる被害は大きく減少することになるのだが・・・。
いかんせんこの男、人間ではないのでこうやって何かと問題を引き起こす。

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