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インキュバス・ハンター
官能リレー小説 - 異種姦/獣姦

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インキュバス・ハンター 3

招かれざる客たちは人間とは思えない速さで次々と凌辱されていた女性たちを救出する。
それはただ単に身体にまとわりつく触手を斬り捨てるだけではない。
口や尻、秘裂に突っ込まれた触手までしっかり取ってやる丁寧ぶりだ。
もちろん下水道の主とてそれを黙って見ているわけではない。
大事な女たちを奪われてたまるかと無数の触手を使い、あの手この手で攻撃しているのだがまるで当たらないのだ。
あっという間に10人以上いた女たちの半数近くを取られた化け物。
このまま女たちを奪われ、なぶり殺しにされるのかと思いきや。
化け物が思わぬ反撃に出た。
捕われの身となっていた女たちが次々と立ち上がると、いきなり自分たちを救いに来た侵入者たちに襲いかかったのである!
ボロ布をまとっただけのほとんど全裸の女性が、口や尻に触手を突っ込まれたまま侵入者にパンチを繰り出す。
だがその速度は触手のそれと比べるまでもなく遅い。
パンチされたリーダー格の男が軽くパンチをよけてみせる。すると・・・。

ゴキャバキャッ!!

外れたパンチは下水道の壁に当たり、コンクリートにひびが入る。
コンクリートが砕けた音とは思えない、不愉快な音とともに。
その音に侵入者たちは一瞬戦うのを忘れて壁を殴った女性に視線を送る。
振り返った女性の右手は、血にまみれ、あらぬ方向に折れ曲がっていた。
その瞬間、隊長と呼ばれた男が忌々しそうに吐き捨てた。
「っの野郎・・・!」
「あ〜・・・やっぱりこう来たッスか〜」
「まあしょせん下級だもんね〜。追い詰めれば犯されて壊れちゃった『手遅れ』さんたちを武器にするのは当然か」
「何を感心してやがる!いいか!?おまえら操られている人質たちを何とか押さえろ!
 その間に俺が本体を何とかするっ!」
「かしこまりました」
「・・・了解」
「え〜っ!?そんな、無理ッスよぉ〜!」
「押さえ込もうとしたら、この人たち、絶対体が壊れるのもお構いなしに動こうとするに決まってるのにぃ〜!」
部下と思われる連中の返事を待たず、隊長はうじゅうじゅうごめく、ひときわ大きな肉塊に接近する。
彼らはただ触手から逃げ回っていたのではない。
下水道にべったりと張り付いた怪物の急所、本体とも言うべき場所を見極めていたのだ。
本隊の位置を知られたと悟った化け物は、触手と人質を総動員してそれを妨害にかかる。
だが隊員たちが人質たちを押さえ、隊長が触手をみじん切りにすることであっという間に無効化される。
妨害すら不可能と悟った怪物は自分の生命を守るために、すぐさま次の策を展開する、が!
「これで、終わりだあっ!!」
隊長が化け物の本体に何かを突っ込み、すぐさま離脱する。
化け物が体内に何かを入れられたと理解した次の瞬間、化け物の身体は爆発、四散した。
手りゅう弾か何かの爆発物を突っ込まれたようだ。
操られていた人質たちが次々と倒れていく。
戦いは謎の侵入者たちの勝利で幕を閉じたのだった。
千々の肉片に紛れて、赤黒いボールとも宝石のようにも見える何かが下水に落ちる。
それは小さくブルリと震えたかと思うと、水風船のように破裂し、その液体は下水に混じって消滅した。

かくして下水の怪物を倒したインキュバス・ハンターたちは携帯端末を取り出し、控えていた後続部隊に捕まっていた被害者たちの回収を命じてその場を後にした。
しかし化け物をこれでもかと言うくらいバラバラにして殺してもなお、その憤りは収まらないらしく。
隊長は乗ってきた装甲車に戻った後も、ピリピリした空気を漂わせていた。
「ぅおのれ〜、あの化け物め〜・・・俺の子供を産むはずだった女どもに手をつけやがって〜・・・!」
「た、隊長、落ち着いて。もうあの化け物は死んだんスよ?
 もう隊長の女に手を出したりしませんて!」
「そーゆー問題じゃねえ!あいつのせいで大事な女たちが壊されていたってことが問題なんだ!」
「確かに被害者はほぼ全員ターゲットのお手つきにされているようでしたからね。
 おそらく全員『手遅れ』になっているのは間違いないでしょう」
「むきいいいいっ!!」
冷静極まりない部下の言葉に、隊長は怒り狂って周囲のものに八つ当たりし始める。
その様子にフォローを入れていた部下はあわてて彼のご機嫌をとりつつ、よけいなことを言った同僚に文句をつける。
「ばっ、桜!よけーなこと言うなって!」
「仕方ないでしょう。事実は事実。うそを言ったところで何の解決にもなりません。
 それにどうせ『手遅れ』だったところでドクターが私たちの新しい仲間として『改造』してくるだけの話です」
顔色1つ変えず、淡々と気になることを語る、桜と呼ばれた女。
しかし一見無感情のようだが、彼女にも思うところはあるらしい。
桜は手にしていた銃をギリギリと軋むほどに強く握りしめていた。
「えー?いーじゃん、仲間が増えるのー?
 私たちは楽できるし、隊長とHできる時間が増えるじゃーん?」
そんな中、さらに空気を読まない女が余計な発言をする。
その言葉に桜の握っていた銃は一際大きな音を立ててへし折れる。
それを見た同僚は『また余計なことを言いやがって』と言わんばかりの表情で、手で目を隠して天を仰いだ。
どんどん悪化していく装甲車内の空気。

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