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インキュバス・ハンター
官能リレー小説 - 異種姦/獣姦

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インキュバス・ハンター 2

人間にはあり得ない、大量の精の放出に女性の下腹部は妊婦のように膨れ、収まりきれなかった分が触手を突っ込まれた口や秘所、尻穴からあふれ出る。
しかし化け物はそれにもかかわらずに精を放出して無理やり体内に押し込んでいく。
壊れたおもちゃのように身体をガクガクと痙攣させる女性。
その目はもはや光はなく、うつろな瞳が一足先に壊れてしまった主婦や子供たちを映し出していた。
この世の地獄としかない光景に、また1人犠牲者が増えた瞬間だった。
こうして化け物は次々と女性を毒牙にかけていくのか?
そう思われたその時。
「―――おい、テメエ。人様の縄張りで何、好き放題遊んでやがんだ?」
地下道内に明らかな怒りやいら立ちを押し殺した男の声が響いた。
そこに立っていたのは奇妙な出で立ちの男だった。ライダースーツというのだろうか、体にピッタリと密着し、肩や胸部など部分的に補強されたグレーを基調としたスーツに身を包み、その手には軍で使用される自動小銃のような武器を携えている。
「こんなに成長するまで放置されてた事例も珍しいっすねぇ…」
「都市の地下…下水道に巣くっていた事が逆に発見が遅れた理由かと思われます」
「何でも良いからパパッと終わらして早く帰ろうよ〜」
「……」
男一人ではなかった。彼の後ろには同じスーツに身を包み、やはり同じく銃器を手にした数人の男女がいた。
彼らは“インキュバス・ハンター”と呼ばれていた。
「ングオッ!?オ、オオオ〜〜〜ッ!!」
「ひ、ひぐっ!アタひっ、またイッひゃうぅぅぅ〜〜〜ッ!?」
「アオオオン・・・ッ!」
しかし。突然の来客に対し、下水道の化け物は完全無視。
捕まえた獲物をなぶるのに夢中であった。
そもそも相手は耳も目も脳もないのだから、彼らの言葉自体理解しているかどうか怪しいが。
「たいちょお〜。アイツ、隊長の言葉、聞いてないみたいですよぉ〜?」
「・・・っ、このっ・・・ニュルニュルグチョグチョの下級インキュバスの分際でっ・・・!」
「・・・プッ」
「ああ!?誰だ今笑ったヤツぁっ!?」
その態度に隊長と呼ばれた男は激怒。見事な空回りっぷりに仲間から失笑を受ける始末である。
この上ない恥辱を味わわされた男は、持っていた銃でなぶられる女性たちごと化け物をハチの巣にしようとする。
それを見た部下たちはあわててそれを止める。
「隊長、ダメです。それはいけません」
「そ、そうだよっ。殺したらいろいろやばいってーっ!」
「・・・人命第一」
「知るかっ!?どうせあいつらみんな『手遅れ』に決まってる。
 だったらハチの巣にしたって問題ない!いいから俺にあいつを殺させろ〜っ!」
仲間内でもめる謎の集団。
その光景には女性たちを助けに来た救世主のような威厳はどこにもない。
いいとこ売れない三流コメディを演じる大根役者たちといった風情だ。
しかしこれは演技でもなければ冗談でもない。
否定しようのない、まごうことなき現実なのだ。
その証拠に無視を決め込んでいたと思われていた化け物の触手のいくつかが、もめる集団の足元にそろりそろりと近づいている。
そして触手たちは騒ぐ侵入者たちを排除するべく、一斉に襲いかかった。
だがその触手の先端は1本たりとも彼らに触れることはなかった。
仲間内でもめていたはずの集団が、手にしていた銃器やナイフですべて叩き落としていたからである。
特にすごいのが隊長と呼ばれていた男。
彼はいつのまにか銃からナイフに武器を取り換え、2本の触手を地面に串刺しにしていた。
串刺しにされた触手は痛みからか、そこから逃げ出そうとジタバタともがいている。
「無視してるかと思ったら、俺達の油断する隙を狙ってたのか?
 まったく下級の分際で狡い手を使うじゃねえか・・・。
 しかし相手が悪かったな?これでおまえの消滅は決定だ。
 安心しろ、おまえが捕まえた女たちと子供たちはこっちで有効に使ってやるから、よっ・・・!」
言い終わるのと同時に、謎の男女の姿が消える。
それに少し遅れて彼らを襲撃しようとしていた新たな触手たちがその空間を通過。
直後に輪切りにされたり、ハチの巣、粉々にされたりして下水に落ちる。
それがここを拠点に好き勝手やっていた化け物への、終わりの時を告げる合図となった。

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